複雑・ファジー小説

Re: 罪とDesert Eagle 【第二章更新です。コメ募】 ( No.188 )
日時: 2012/01/30 21:03
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
参照: 短編じゃい!

第二話「油断」
策士が普段では見せないように短くはっきりと————
「……目標病所健太!」
驚きのあまり放心状態だったが、喝が篭った声に呼びさまされた。
 それぞれの手持ちの武器を構えた。AK−47を構えるヘルメット達、真一は89式自動小銃、姫はベレッタAR70、俺はデザート・イーグル(なんで貧相……)、灯はメリケンザック(貧相だな……)、社は少し遠くからSVDつまり、ドラグノフ。策士と神奈と伊月先生は後方支援だから武器は所持していない。
 すこしピリピリしているところに耳に着けていたイヤホンから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「発砲許可はもう政府が下しています。もう攻撃してもいいですよ? 和君」
 ————初めて、姉貴が話してきてくれたうれしく思ったよ————

策士は深呼吸をすると淡々としゃべり始めた
「わざわざ、本拠地に来るとは良い心がけだな」
皮肉を言ったのに健太は別に気にせず
「いや〜 受け取りに来るの大変だと思ってね。I、良い奴でしょ」
すこし笑って汗を拭き始めた。確かに山梨県から中央線に乗ってきたのかもしれないが……それはご苦労だろう。しかし————
————俺らを舐められたら困るな!————

「たとえ、候補生だからって舐めるなよ…… 全員戦闘態勢。発砲許可。」
司令官がしっかり命令を出すということは【殺してもいい】ということだ。
それを聞いた健太はすこし慌てだした。オールバックの髪を撫でつけすこし汗を拭き、一泊を置いてしゃべった
















『だから











1000対14

にしたんだよ』

その言葉と同時に俺らを囲むように両腕が出てきた。
唖然としていると、腕が動いて地面から男や女が這い出してきた。それぞれの姿は土で汚れているが、別に映画のようなゾンビで腐ってるわけではなく普通の一般市民だった。ただ髪形などがすこし変だった。古いからか…… そして数は……

「みなさん、校舎へ避難してください! 警備員が待機しています! 数はもって1000人です!」
姉貴の言う通り1000人いるみたいだ……
「策士…… 作戦は……」
すこし青ざめている灯がボソッと喋った。全員が丸くなって後方支援組を守っているが、【これだけでは絶対足りないだろう】。
「……作戦が出てこない。詰みだよ。これらの数では警備員でも守れないよ…… かくなるうえは持久戦しかない!  社君、僕、伊月先生、神奈君はカバーすること! こちらもカバーする! なるべく離れるな!」
「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」」
俺らが活気づいた途端、1000人は短刀で襲ってきた!

AK-47を乱射し、ヘッドショットを行い、溢れた奴を日本刀で切り殺す。

校庭を赤い花模様で染めた…… これぐらいで失神するようなら国家特殊公務員は務めることができない!

だいぶ斬ったと思ってみると300人は地面に倒れていた。ここまで倒したのは生まれて初めてだ。

全員、返り血で赤くなっていて恐ろしい姿になっていた。真一や姫、俺は吐き気が止まらなそうだった…… たった一人灯だけがすまし顔で立っていた。いや、【病所健太】もまったく青ざめるどころか灯にはない微笑がうかんでいた。

 ————なぜ笑っている!————
人道を無視している笑いに怒ったが、それはすぐ消えた。他のチームメンバーも吐き気が止まりとても驚いている


 【倒れていた人たちが立ち上がり……短刀を握りなおした。 それだけならまだ驚かない。 切り傷や銃痕も一つもない姿で立ち上がったのだ!!】
「ん〜 1000人は多かったかな」
健太はそうつぶやいた。


「くっそ! これが五大テロリストか! 全員、死守しろ!」
俺らの死闘は始まった。

                          悪夢はとても長い



第二回クイズ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

病所健太の能力はなんでしょうか? 徐々にヒントが出てきます。 それを手掛かりに解いてみてくださいね

では頑張ってくださいね