複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【人気投票発表です】 ( No.214 )
- 日時: 2012/02/06 20:36
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第四話「大乱闘」
「攻撃はそいつらに効かない。I達の力でね」
病所健太は黒い物体いや、【自分の妹】を嘲笑した。
————I達、闇の医者の医療は最高ランク!————
「狐! 引け! あいつらには攻撃が通用しない!」
自分は一生懸命これ以上の怪我人を増やしたくなかった。だから姉貴を押しのけながら狐へ走っていた。
「何言ってるの? 兄貴」
狐はナイフを持っている敵たちを指で指した。そいつらは呻き声をあげて、刀傷から血を出しながら転がっていた。
————まったく、杞憂だったな。さすが氷川神社当主矢向穫————
すこし深呼吸すると青く光っている日本刀を持った。ドラグノフでも戦えるが、殺傷能力と命中率を考えると刃物が一番だ。
「兄貴は、守護長だから当主の傍にいて」
そう言い放つと小柄な忍び装束は敵兵へ突入していった。
「おい! あんな危ない姉貴と一緒に居られるか!」
自分が守護長を解任されていないことはあっという間に吹っ飛んで行った。
————不味い! 不味い! とても不味い! まず、当主は自分にとって危険すぎる————
「あれ。社君、何故正装じゃないのですか? そんな年でお着替えができないのですか?」
白い小袖に緋袴姿の姉貴がゆっくりと歩いてきた。いつの間にかに水干を手にもってやがる!
「おい、止めろ! 着替えるなら自分でできる! だから家出したというのに」
狐が【戦国BASARA】ビックリの1000人斬を行っている背景で自分らは懸命に攻防戦を行っていた。
「ねえ。何してるの?」
白衣姿の国家公務員候補生が走ってきた。手には医療鞄を持っていた
「そんなことはどうでもいい! その医療鞄を渡せ!」
姉貴を振り払い、仲間を助けるために鞄に飛びつき、鞄を開けた
バン! パン! バン! パン!
鞄の中にぎっしり詰められた爆竹や花火が襲ってきた。
————はい?!————
「ハハハ。引っ掛かった! 万歳!」
煤だらけの自分を馬鹿にするように笑っているさっきの女子がいた。
————今の状態分かってますか?————
1分間笑っていると落ち着いたようで、ポケットから医療道具を出して灯の治療を始めた。ふと思えば一つ疑問が浮かんだ
「君はだれ?」
まず、悪戯への怒りは一つ置いて
【国家公務員候補生は出動してるのに残っているこの女子】が気になった。女子は聴診器を耳から外して、汚れている自分を笑うと一音一音喋った
「鹿村兎月」
1001人と1人の戦いは終盤だった。あちらこちらに切り殺された人間が散らばっており、闇の医者グループは窮地に立った。病所は仲間に二言話すと大声で————
「だめだ。こりゃ、氷川神社相手じゃ負ける。 では、バイなら」
病所は仲間を置き去りにして逃げていった。
「おい! 待て!」
狐が追いかけて行ったが、ここは止めないといけない
「狐! こっちの負傷者が先だ!」
自分が23班をどこの病院に搬送するか、どうやって手続きをするか考えているところに
「ねえ。社君、どこで式を挙げる?」
————不謹慎だ! 黙っていろ!————
第二章終