複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【待たせたな!第四話更新!】 ( No.223 )
- 日時: 2012/02/10 21:07
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第三章「未来のことは分らない。 しかし、我々には過去が希望を与えてくれるはずである。(チャーチル)」
第1話「return」
俺らが全滅して一か月が経った。そう簡単に引き下がると思うか?
「お礼参りじゃ!」
「おう!」
新たなAH-64 アパッチに乗ってただ今上空移動中。
「ねえ。この前病室に来たきれいな女の人だれ?」
姫が社に近づいて話している。俺も聞いたが口を閉じたぞ……
「……矢向穫(やむかいとりい)だよ。自分の姉貴で矢向家当主。」
「へぇ。なんか強いそうだね。教えてもらったんだ」
社は何故か頭を押さえた。
————兎月……言っちゃいけないといったのに!————
「ねえ、教えてよ。穫ちゃんはなんで無限回復を持っている敵を倒したの?」
姫が社の首元を閉めながら笑顔で聞いている。さすが国家公務員候補生……脅迫の仕方は天下一品!
「……いいか。ここだけの話だが……姉貴の能力は【一時間の能力無効化】だよ……」
「何それ! チートじゃん!」
俺も聞きたくなってきたな。チートというとみんな集まるのが真理のようで策士と伊月先生やノコノコまたやってきたヘルメット達以外は社を真ん中にして聞き始めた
「名前は難しいから忘れたよ。とにかく悪用されたら大変なことになる力であり、対能力者としてトップクラス」
「清水先生の方が強そうだけど? 」
————よく言った! 神奈! 清水先生が最強だ!————
神奈に拍手を送るとすこしはにかむと堂々と社へ指を指した。
————出た! 逆転裁判!————
「……そう思うだろ? でも姉貴の方は能力値が強くて通用しないそうだ。いったい恐ろしい化けものだな」
「…………恐ろしい化けものの血は貴官にも流れている」
メリケンザックを磨いている灯がボソッと喋った。その瞬間笑いがヘリの中を包み込んだ
「はははは。確かにそうだ! 灯の言うとおりだ! はははは」
真一が大笑いし、俺が口を押え姫も大爆笑している。ほとんどの人間が爆笑していた。
「……で、姉貴は何故か自分のことを好きだ。だから家出したというのに! なんで見つかったんだ!!」
『学園長らしいですよ。それ』
いきなり入ってきた俺の姉貴の声は耳によく響いた。
「え!? なんで?」
社が悲しく叫んだ。その気持ちはとてもわかる。何しろ一生懸命に隠れていてわからないように入学したのにどうして学園長が知らせたのかはとても気になるだろう
『ババ長と言われたのが厭だったらしいです』
————よし。権力を盾にする奴は殺そう————
同時に23班3人衆(俺、社、策士)は恐ろしい顔になった。それを見た女子たちは一歩ジャンプして引いた。
「で、妹はなに?」
ひとまず落ち着いて気分を変えるために話題を変えた
「矢向狐(やむかいきつね)は生まれつきの護衛でね。白兵戦術に長けている人間で、体中に武器を仕込んでいる…… そして非能力者なんだ」
「一度はお相手したいな」
なんだそいつ俺と喧嘩したら勝つかな……どうなるか楽しみだぜ
「別にいいと思うよ」
よっしゃ! 社の了承も得た!
「さて、君達。作戦を練ったから集合!」
策士が立ち上がった