複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【第三章更新】 ( No.224 )
- 日時: 2012/02/11 21:26
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第二話「Strategy(作戦)」
「病院で何度も能力を使って練り直し、ほとんど完璧な作戦ができたよ」
それは良かった! この前は不意打ちで情報が足りなかったからな……
「でね……無効化の能力者は100年に1度矢向家に生まれてくる。そしたらその兄弟姉妹はその生まれてきた人を護衛しないといけない規則なんだ。何故ならその生まれてきた人が当主になるんだから……」
「大変だね。社くんは……」
「だから家出したというのによ。なんで解任されなかったのかな……」
姫と社がお茶をすすりながら身内話をしていた…… お前ら!!
「社君、姫さん いいですか? 進めて」
また血管が浮かんでるぞ!! 落ち着くんだ!!
二人はお茶を飲み干すとすぐ作戦会議へ参加したため爆発しなくて済んだ…… まったく、あいつに嫌われたら殺されるぞ!?
『目的地まであと30分です』
ヘリコプターのパイロットから連絡が入った。30分ならまだ余裕だ!!
「まず、一つ言っておこう。この前襲ってきた奴らは5年、2年前に死んだ人間たちだった。そいつらがどうやってかは知らないが生き返らせられたことには正直腹が立つ!! みんなも協力してくれ!!」
今日はかなり熱い策士。湯気でも出てないかな……
全員の心は一つ。
「打倒病所」
「さて、人工衛星の情報と公文書より敵の廃病院が8階建てだと判明した。このことを踏まえて作戦を立てる。まず、入り口から100mのところに元伐採地があるからそこへ降下する。まず最初に行うのは敵のトラップの解除だ。もし残っていたら退却の邪魔になる。言っとくが今回の任務は時間が押している……何しろ一か月前だからな……僕がババ長にお願いしてもう一度やり直せたのだから【ヒット・アウェイ】だ。
そして入り口を解除し、二人が一階に残る。二人一組でそれぞれの階を調べろ。もし人質などがいたら保護しアパッチへ誘導しろ。注意すべき点は敵の可能性もあるということだ…… もしその階で敵と遭遇したらすぐ戦闘に入れ! 能力者の弱点は【一撃必殺】だ。もちろん最初から許可は得ている……十分に弾や刃物をつかえ
もし異常がなかったら上へと進め。病所は最上階にいるという情報だ」
一通り策士がしゃべるとこっからは質問タイムとなる。
「はい! なんでまとまって行動しないのですか!」
「それは、時間がかかるから。そしてみんな一か月間で訓練したから大丈夫! ハイ次!」
「もしあの時と同じようなことが起きたらどうするんですか!」
「連絡しろ! ジャミングが入ったら思いっきり暴れろ! 駆けつける! ハイ次!」
「アパッチはどうなるんですか!」
「山のふもとまで戻って燃料補給する! ハイ次!」
「矢向穫は好きだと思いますか!」
「知らん!! あったことがない!! ハイ次!!」
「……策士って好きな女子ってどんな性格……」
「異常に冷静な女子! ぎゃあぎゃあいう奴は嫌い! ハイ次!」
こうして策士への任務(?)の質問が終わると同時に
『目的地へ到着。降下を始めてください』
ハッチが開いて俺らは次々とロープで降下した。
「お……おい。これはなんだ!?」
俺らは驚愕すべき光景を見た
さあ進撃しよう!!