複雑・ファジー小説

Re: 罪とDesert Eagle 【第三章第二話更新】 ( No.227 )
日時: 2012/02/19 15:55
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
参照: 卿には死を貰い涙を送ろう

第三話「attack」(攻撃)
眼の前にはトラバサミがたくさん置いてあった。それも地面よりもトラバサミの方がよく見えた。
「お……おい。これは気持ち悪いな」
「そうだな。さあ、ヘルメット達。サイレンサー付きの拳銃で全部解除して」
ヘルメット達は重々しくうなずくと一発一発トラバサミにぶつけて無効化を図った。AKだと音から敵が反応して逃げてしまう可能性がある。だから静かに奇襲ということを胸に刻み込んで一歩一歩進んだ。木の枝が生い茂っており正直視界は最悪だったが、任務は今日しかない……
「よし。入口だ」
俺らの眼に病院が見えてきた。廃病院だから黒ずんでいてボロボロだと思ったのだがそこまでひどくなく普通の白い病院だった。ちょっと違うのは入り口が硬い鉄の扉で閉ざされておりそばに暗証番号を打ち込む機械があった。
「さてこいつの出番だ。頼むよ」
策士がスマートフォンを出しコードで機械とつなげた。スマホの画面はハッカーがよく見ている画面が映っていた。
「3……8……2……0……A……H……1……9……3……  よしクリア」
ハッキングが成功したようでみんなすこしホッとした顔をしている。もし成功していなかったら……俺らはずっとトラップに囲まれて待機していただろう……
「……カウント」
灯がつぶやくと伊月先生は静かに
「3……2……1…… Go!」
俺と真一が同時に扉を開き突入していった













それから10分後
1階 受付
「ん〜 この二人か〜 まったくどうなるかな……」
ショートヘアーの青い髪の毛の女がそこに立っていた。どうやらここは受付らしい……ちょうど良い。俺様にはちょうどいい
「ヘルメットさん…… 私が援護するから攻撃を頼みます」
鹿村兎月が静かに俺様と女からなるべく離れた。
「おめぇ……悪いが今日はモットー破れるよ」
ヘルメットをやっと外せると思うとうれしくなった。ヘルメットは黒いスーツ姿になった。


2階 内科
「「こんにちは! 今日はなんできたのかな!?」」
「あのさ…… 陽気な声と暗い声のマッチが気持ち悪いんだけど……」
「ごめんね!」
「悪い……」
僕の目の前には瓜二人の男が立っていた。ここは……札からすると内科……
明るい男は右に腕時計を、暗い男は左に腕時計を付けていた。
「そろそろみんな始めるよな……」
策士はそうつぶやくと天井を見た。灯は完全に攻撃態勢だ


4階 脳、神経科
「すいません! わたくしを見逃してくれませんか?」
「…………」
「…………めんどくせえ。大雑把に殺していいか?」
ヘルメット二人はヘルメットを脱いだ。
沈黙を保っている男は国家特殊公務員の制服を着ていた。もうひとりの男はどこでもみることができるジャージだった。
「「さて……」」
二人は同時に溜息をついた


5階 目、皮膚科
「死んでくれますか?」
青い服を着込んでいる女性は二本の鉄筋を持った。私から見れば恐ろしいけど……
「初めまして、ゆっくりと行きましょう」
ヘルメットの姿だと思った人がいつの間にか白いワンピースのかわいい女性が現れていた。そしてすこし首をかしげると可愛らしく喋った
「さて……そろそろ本当のことを……」
私……結ヶ城神奈はすこし怯えていた。
「この人誰!」


6階 精神科
「初めてまして、お主ら。儂の名前は人心建広(じんしんたてひろ)と申します」
「……悪いが私に話しかけないでくれ。」
大神真一はそういうと89式自動小銃を構えた。彼の眼は犯罪者を恨む冷たい目になっていた。
「俺も同感だ。あんたのボスが俺らを壊滅させたからな」
伊月は静かにスーツケースを地面に置いた


7階 小児科
「やっほー! ぼくちゃんは、柔井玉です! ものすごく強いよ!」
眼の前にいるだぶだぶの白衣にゴーグルを頭に付けている子供を相手しろと?
「……ああ。姉貴のお蔭かな……」
必死に求婚してくる姉貴の顔を思い出すととなりにいたはずのヘルメットへ目を向けた
「……おい。大丈夫か?」
「私が悪いんです。すいません、本当にすいません」
となりには普段着の上に鎖を巻いている女性が立っていた。
「さて、そろそろみなさんも本当の姿を……」


8階 待合室
「あたしが最終関門っていいことじゃない?」
俺の目の前には赤里深澪がソファに座っていた。
「赤里深澪……解体少女……」
姫はすこし茫然としていた。それはそうだろう。なんせあの有名な犯罪者が敵にまわっているのだから
「ま、始めるか」
俺はそうつぶやくとデザート・イーグルを構えた




元ヘルメット達はそれぞれの階で同時に同じことを叫んだ。
「俺達、Chair Personsを舐めんなよ!」

それを聞いた闇の医者たちは……


1階 受付
「それじゃ……検問を始めますか」
青いショートの女性は注射針を構えた

立菊和馬(タテギクカズマ)&鹿村兎月 VS 水納厄(ミンナヤク)



2階 内科
「「ん? じゃ診察を始めますか」」
双子は同時に同じ口調で構えた
桜策士&藤崎灯VS二川一(フガワハジメ)&二川一(フガワハジメ)


4階 脳、神経科
「そうですか! じゃスキャンを始めましょう」
さっきまで命乞いをしていた女性は赤い髪を後ろで束ね、全身タイツで戦闘準備に入った。 
日暮里雅明(ヒグレザトマサアキ)&十勝臨(トカチノゾミ)VS有鳥遊(アリトリアソビ)


5階 眼、皮膚科
「じゃ惨たらしく死んでください。では検査を始めます」
青い服を着た女性は左目についている黒い眼帯をすこし弄ると鉄筋を構えた
夢ノ宮沙織(ユメノミヤサオリ)&結ヶ城神奈VS帯広吹雪(オビヒロフブキ)


6階 精神科
「では、病床実験開始」
白いスーツで髪型が七三分けの人心建広は外側に鉄の刃をが、ついた輪っかを指の中に入れた。
樫伊月&大神真一VS人心建広(ジンシンタテヒロ)


7階 小児科
「こわくないよ! 大丈夫だよ!」
注射を受ける子供によく言う定番の言葉をいうと玉はダイナマイトを持った。
矢向社&白峰鈴鹿(シラミネスズカ)VS柔井玉(ヤワイタマ)

8階 待合室
「フフフ。どうやってバラバラになる?」
俺はその言葉に寒気を感じながらデザート・イーグルで深澪に狙いを定めた
榊和&羽岬姫VS赤里深澪(アカザトミレイ)







                       さあ、本番だ!!