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『人気者情報局』Part1

「はいはい。こんにちは」
策士がどこかのキャスター席に座っていて、超怠そうに話し始めた
「え〜　隣にいるのは結ヶ城神奈さんです。　はい、拍手」
どう見ても退屈なご様子で静かに拍手しており、隣にいる神奈は呆れてながらも女神のように微笑んでいた
「みなさん、こんにちは。」
「で、僕らは人気投票で一位になったからここにいるわけだな」
策士はどうみても某テレビのニュース番組のセットを、鳥を見ているように遠い眼で眺めた。それを見た神奈はすこし不安になった。
————なんか機嫌が悪そう……————
「最初、短編だと思っていたのに……なんでこうなった?」
「こちらのVTRをどうぞ!!」
間髪入れずに神奈はVTRへ突入していった



「ん〜　厚木せんせなら楽勝なのにな……　この二人だとお茶を啜っていて終わりそう……
　能力の説明やキャラ説明も必要なのに……
そうだ!!　海に行こう!
じゃなかった……
そうだ!!　一位が責任もって紹介してもらうことにしよう!!」
パソコンをのぞいている天然パーマの日本人はそう宣言すると紙の方へ向かっていった。なにか呟いているが聞き取れない……いや聞きたくない



「……なんか待遇ひどくないか?」
この世の闇を三日間見た顔している策士に追い打ちをかけるように
「次の人気投票があるまで仕事しろということです」
神奈が静かに書類を絶対零度の眼で読んだ。
二人とも獲物を待つライオンのように黙っていた
「じゃ、始めるか」
策士がそうつぶやくと大きく深呼吸ししゃべりだした

「人気者情報局!!　ここにて開設!!」
　　　　　　　　　　　　　　　　Part２に続く