複雑・ファジー小説

Re: 罪とDesert Eagle 【6月3日「オニゴッコ」更新】 ( No.332 )
日時: 2012/06/06 22:00
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

続き「シンジツ」
 
いきなり現れた俺の姿にビビったのか、十字架を振ることを止めた有鳥はパニック状態になった。
「赦していっているのに!! そうか……もっと懺悔をすれば!!」
十字架の先を俺に向けるとよろよろと突き出してきた。それを右へ転がって躱すとさっきの遅さが嘘のような速さで振り下ろしてきた。
「不味ッ!」
最初から予測していたようで、俺は避けることができなかった。
「僕の存在を忘れられたら困る」
雅明は有鳥のそれを鉄板ではじくといっきに詰め寄った、そして手に付けた鉄拳で腹を殴った。
「そういえば! 居ましたね……」
殴られたといえどもうまく急所を外したらしく、立ち上がった瞬間にはもう逃げている。
「有鳥!! そろそろ自分の能力を告解すればどうなんだ」
彼女の背中を見逃さないように走っている雅明が叫んだ。それに対抗するような声がすぐさま飛んできた。
「『推測レーダー』。物体の把握と反射神経の強化の能力!! あなたがたにはわたくしを殺すことができないことがわかった!?」
「うん、わかった」
今までの行動が
 弾道予測などは見ることができるし、反射神経も格段に上昇しているということだ。だから、壁をよけたり弾をよけたりすることができたのか……

「うそつき! わかってないくせに!! わたくしは脳、神経外科担当。戦闘能力は皆無!! 逃がしてよ!!」
「悪いな。こっちの仲間にもいつも謝っている女がいるんだ…… な? 望」
「確かにな。ありゃ、いつも謝ってもらわないと困る」
雅明と有鳥が口論しながら追いかけって越している様子を見ているとき、ふと電話がかかってきた。

「*****************************************************************************************」
「そうですか……わかりました。全力を尽くします」
「**********************************************************************************」
「では……もう本性を現していいと?」
「**********************」
「わかりました」

 二人を見比べ、ため息をつくと【自分の顔の皮を剥いだ】。詳しく言うと変装を解いた。
「望……お前……嘘だろ?」
「あなた……まさか!!」
二人は口を大きく上げて驚いている。それぞれの武器が地面に落ちているぐらいまで驚いている。
「すみません。二人とも……少しばかり 操られてください」
「「猪ノ口 秋人!!! 懸賞金500万ドル!!」」

 二人の精神を乗っ取り、俺はC4片手に階段を上り始めた。
自己紹介をしよう。俺は
 国際テロリスト『完負』の『爆弾魔』、「猪ノ口秋人」

 Win 十勝望(猪ノ口秋人)    精神支配