複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【オリキャラ募集】 ( No.48 )
- 日時: 2011/12/15 21:26
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第三話『喧嘩の準備はいいか?(アー・ユー・レディ!)』
呆然としている23班の面々。姉貴はスクリーンのリモコンを押し我々日本人には必ず見たことがある顔を見た。
「狼竜 五郎じゃないか! あんな有名人を捕まえろと!?」
社は怒って机を叩いた。あいつが怒ってる姿初めて見た……
狼竜兄弟、それらはただ喧嘩を愛し強いものを求める兄弟。あまりにもひどい喧嘩を行い暴行の常習犯である。もちろんランクは「A」
「今、平和記念公園で国家特殊公安官が逮捕に向かっていますがその公安官だけでは足りないので君たちに行ってもらいます」
「現職の公安官ですよね。私たちなんか必要ないですよね」
翆蘭が俺らの疑問をまとめて言ってくれた。確かに現職がいるなら捕まえられるだろ。
「翆蘭君、私は複数とは言ってないですよね」
「はい?? つまり……」
「察しの通り派遣されたのは【一人】です。」
「「「異議アリ」」」
俺、策士、社が手をあげて『逆○裁判』のように言った。
「一人はおかしいでしょう。他の現職死にましたか?」
いいすぎだ社。
「社君、それはないだろう。貴女は頭がおかしいのですか?」
お前も言い過ぎだ策士。
「なんも話を聞かないでそんなことが言えるのですね」
ブチという血管が切れる音がしたぞ…… 姉貴を相手にすると面倒だからな俺知ら〜ね。
「この前、完負のメンバーの一人が不法入国したらしいので現職のほとんどが捜索しています。だから一人しかいないのです。わかりましたか?」
般若のような顔で言ってくる姉貴…… 二人を黙らせた。ざまァみやがれ。
「榊和と桜策士と矢向社は後で文学部言語会教授室に来ること。実験体(モルモット)になってもらいます」
だってよ。三人はボロボロになってしまいな! ……三人?
「Once again」
「榊和と桜策士と矢向社は後で文学部言語会教授室に来ること。実験体(モルモット)になってもらいます」
何故俺が入ってるんだ!? 姉貴おかしいだろ!
「不満ですか? わかりました。和君にはもっと厳しい実験をしましょう」
ひどいよ。ひどすぎるぜ。このS姉貴!
「さて、茶番はこれまでとし。この狼竜五郎はみなさん知ってのとおり能力者でいまだ解析できていません。特徴としては右腕だけが鎧で包まれていることです。武器は素手のようなので楽に倒して逮捕してください」
「質問です。どうして私たちなのですか?」
「……確かにそうだ。貴官はなぜ俺達を選んだ?」
神奈とライトが質問をした。二人は馬鹿二人のヘマを見ているから慎重だな。
「君たちはほとんど突撃会です。だからこういう非常事態の時もすぐ行けるわけです」
じゃあ、その機動力グループは俺らだけにするなよ。
「仲が良いと思われるのですぐヘリに乗って移動してください。」
そういうとすぐに部屋を出て行った。
たった十分の話だった。
「じゃ行きますか!」
「「「「「了解!」」」」」
策士の合図とともに俺らはヘリに乗りランク「A」の『狼竜五郎』を逮捕すべく出動した。