複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【オリキャラ募集】 ( No.63 )
- 日時: 2011/12/23 15:18
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第七話『戦闘終了(エンド)』
日本刀を持って全速力で走る。真空波が飛んで来ようとも俺は避けなかった。ただ、まっすぐ五郎に向かって————
「はぁー!」
高く跳躍し袈裟切りを放った。右腕で止められることは間違いない。いや、確実と言っていいだろう
「お主、気が狂ったか。」
右腕の鎧を使って刃を当てた。顔はにやけている。
ひっかかったな
「五郎! 喰らいなさい!」
翆蘭は【五郎の背後から水球を投げつけた】。
わからない生徒に教えてあげよう。俺が五郎の視線を寄せている間、翆蘭はここが島であることに注目し【湖を能力によって速く泳ぎ背後から攻撃をしたわけだ】。冷静な奴には効かない単純な手だが【五郎みたいに興奮している人】には効果絶大だ。なに? 興奮しているかなぜわかったか? 今、五郎は灯のお蔭で血を流しまくっている。つまり、その分アドレナリンが分布されているということだ。イコール興奮につながる。わかったかな? 生徒よ。
『何やっているんだ? お前。』
「わからないのかい? 社君。まったく君は……」
『後で医者を紹介してやる。言ってこい』
俺の脳内学校に干渉するな!
「そろそろ、自分も戦闘に参加しなければ。」
銃を構える音が聞こえてきた。あいつ、ずっと参加してなかったのか…… 職務怠慢だな。
「やるじゃねぇか」
傍の鉄筋を掴んで振り回してきた。確かに放つより鉄筋の方がまだ早いだろう、でももう遅いぜ
「孤天剣舞!」
翆蘭が素早い動きで五郎を惑わせた。目を左右に動かしいる、これはまたもやチャンス!
「「やぁ!」」
俺は、左足の筋肉を斬った。翆蘭は両腕を斬った。いや、両腕と言っても左腕と鎧だけ斬った。
「お主……。血を流させたことを後悔するがいい。」
五郎は、血が流れていてとても目を向けられそうもない左腕を抑え右腕を振るった。……? 見えた? そこまで弱くなっているのか?
『よそ見するな。死ぬぞ』
おっと、真空波らしきものが防弾チョッキを掠めていった。勢いも遅くなってきている。そろそろ終わりか。
「よし、終わらせようぜ」
デザート・イーグルを構えた。翆蘭は長剣を、灯は走る準備をした。
「お主ら、ほんと呆れた。俺の能力は【真空波を出す】能力ではない。」
そう言い放つと【一瞬】で地上チームの傍へ近づいた。五郎の歪んだ笑顔が不気味で、さらに全身から出ている血が恐怖へとチームを叩き落とした————
俺らは鉄筋で腹を殴られ、突かれ吹っ飛んで行った。
意識が飛んでいく…… まさか最初の任務で死ぬなって…… バイオハザードのレオンもこんな気持ちだったのだろうか……
「殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、」
灯が能力発動したみたいだ。走る音と真空波の音が聞こえてくる。相当な乱闘をしているようだ…… くそ! 今意識が無くなりそうになるなんて…… 死に神様よ。俺が死ぬ時間をもう少し後にしろ!
灯が五郎を殴った際の風で瓦礫が俺の顔に飛んでくる。痛い、痛い。どんだけ強く叩いた? あいつ……
「まだ、まだ甘いな。お主、さぁ死ね!」
やっと目を開いたとき見えたのは吹っ飛んでいる灯と右腕の付け根から血が出ている五郎だった。
「よ、よくも、私のチームを!」
五郎に向かって堂々と歩いていくナイフを持った神奈。危ないから離れろ! 神奈は運動力がほとんど零なのに、刃向える訳がない!
「お主、死にたいのか? そうか殺してやろう。」
右腕を振るって真空波を神奈に向けて放った。五郎は勝ち誇っていた、久しぶりに今日の賭けに勝ちそうだったからだ。
真空波がいくつも神奈に飛んで行った、そして————
すべて、真空波が避けていった。
「神奈?お前……何やった!?」
『ま、まさか。神奈さんは……能力者!』
俺らは戦慄していた。もし、神奈が【攻撃が当たらない】能力だったら……大変なことになる!
「こんなに震えたのはアイツと戦った時だな……」
同じく五郎も震えていた。なにしろ自分の攻撃が当たらないのだから……
『社! 今だ!』
「了解」
策士が我に返って命令したその直後一発の銃声が鳴り響いた。そして——————
「俺の鎧が!!」
右腕の鎧が砕け散った。なんで鎧を気にするんだ?
神奈がなんの攻撃も喰らわず五郎に近づき————
「よくも私のチームをボロボロにしてくれたね! 刑務所で寝てなさい!」
神奈が抵抗しない五郎の手首に手錠を付けた。
こうして、23班初めての事件が解決した。そして、神奈が危険な目に合うことは間違いなしだった……
〜〜〜〜策士君の策のコーナー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では問題です。なぜ僕は社君に狼竜五郎の右腕の鎧を撃てと言ったのでしょうか?? そして、狼竜五郎は鎧を壊されて降参したのでしょうか?
わかるかな??
答えの発表は来週です!
「ふざけるな! 策士! 来週まで待てるか!」
「落ち着いて和君。落ち着いて……」
「くたばれ!!」