複雑・ファジー小説

Re: 罪とDesert Eagle 【同情するならコメをくれ!】 ( No.87 )
日時: 2011/12/28 23:11
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode

注意書き
まだクイズを見てない人はそっちを見て考えたうえで見ること。

間違えてみてしまった人は豆腐の角に頭をぶつけて記憶喪失してください。以上。



第一回クイズのanswer〜〜〜

「俺は、なんでこんなとこへ来ないといけないんだ?」
一面、真っ白。机も真っ白、黒板ではなく、ホワイトボードになってるし……。そこに策士が白衣を着て立っていた。
「君、私語を慎みなさい。では、第一回クイズの答えを説明するよ」
「……先生。何故僕はここにいるんですか?」
「それは、僕だけだと悲しいから巻き添えにしただけだよ」
————ここは真っ白じゃないな。あいつの心だけが黒いな。

「今回のクイズは、
なぜ僕は社君に狼竜五郎の右腕の鎧を撃てと言ったのでしょうか?? そして、狼竜五郎は鎧を壊されて降参したのでしょうか?

です。」
「それがどうした? 早く答えをいえよ」
「君、うるさいよ。さてまず、五郎の【能力】と戦い方について」
ホワイトボードに五郎のスケッチを書き込んでいるらしい策士。というか、まったく見えないのだが。
「先生! 文字が見えないのですが!」
「この文字は馬鹿には見えないのだよ」
「先生! 殴っていいですか!」
「……悪かった」

ちゃんと黒のマジックで書いてもらって、策士の説明が始まった。

「五郎の攻撃は、すべて【真空波】だった」
「そうだな。で、どうした?」
「真空波を発する方法は真空を作ることから始まる。真空を作るにはどうすればいいか。まず、一番先にあげられる例としては鎌鼬。」
「鎌鼬ってなんですか?」
「鎌鼬は旋風の中心に出来る真空または非常な低圧により皮膚や肉が裂かれる現象だよ。妖怪の名前でもある。しかし、この鎌鼬では、皮膚どころか服も破けない」

「だめじゃん」
チョークが俺の額に飛んできた。

バシ!

後ろの壁にチョークがぶつかった。すこし煙が出てないか……?

「鎌鼬の規模が小さすぎるからだよ。鎌鼬の影響は膝に切り傷をつけるぐらいだよ。もし、その倍以上いや3倍以上の大きさだったら?」

息をのんだ。

「完全に、体が裂けるチーズみたいになるだろう」
表現悪い奴だな。一週間は「裂けるチーズ」食べれないな。

「わかった。五郎はでかい鎌鼬を作っていたんだな。じゃ作る方法は?」
「でかい鎌鼬を起こすにはその分大きな物を一瞬で振ればいい」
「でも五郎は【何】も持っていなかったぜ」

策士の顔が満面の笑みになった。あれは俺を馬鹿にしているな。

「持ってたよ。【腕】を」
「【腕】? 【腕】なんか振るったら、衝撃で腕がぶっ飛ぶじゃな……あッ!」
わかったぞ!! なるほど!! さすがだな策士!

「もちろん、腕を守るものが必要になる。そしたら【右腕に着けている鎧こそ】がその守る物なんだ。」

「なるほど、これで瞬間移動や、見えなかったのも理由が付く訳だな」
「瞬間移動は、【右腕を瞬発的に地面にたたきつけ反動で移動】。見えなかったのは同様に【瞬発的に移動させたから】。」
「瞬間移動の時全身血まみれだったのは、その時の勢いで起きた鎌鼬にやられたからだな。ということは策士。」

「五郎の能力は【右腕を瞬発的に振ることができる】能力だよ」

おお!! しまった!! 白衣が輝いて見える

「じゃ、これで説明会はお終い。じゃ〜ね〜」

「で、さ。策士」
「なんだい?」
「いつから気が付いてた?」
「瞬間移動の時から」
「じゃ逮捕までの間。お前はのんびりと眺めていたわけだな」
「お・おい。待て…… 待つんだ!」

                      【Q.E.D】