複雑・ファジー小説
- Re: 【未定】(タイトルが決まっておりません……) ( No.9 )
- 日時: 2011/12/14 22:43
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
第二話『能力』
でっかい校門の前で仁王立ちしている先生に
「事故があって遅れました。」
と【とても】誠実な目で教師に述べる神奈
「ほう。どんな事件だ?」
「眼の前に軽自動車と大型トラックが衝突して、軽自動車がぺちゃん
こになりました。その結果軽自動車を運転していた女性が肋骨を折る重傷を。トラックの運転手は軽傷でした。」
こいつ、歌っていた割にはよくおぼえているじゃねぇか
「そうか。その事故なら学校にも同じ情報が来ている。中に入って良し。」
おお。意外とすんなりいけたぞ! 神奈サンキュー怒られずに済むぜ! 後でおごってやるよ。
「「ありがとうございます!」」
世界の99%の人々がほほ笑みを返してくれる元気いっぱいの声で言った。
「いいって、いいって。」
校門を笑顔で通った。ようやくハッピーな学校生活が始まるぜ!
「中に入れば体罰とかできるからな……」
なんだと! まさかの罠だったとは!つうか教師としてそんなことをしていいのか?
「さぁ〜どうしようか?厚木先生に頼むか。」
厚木先生がどんな人かは知らないが、俺だけでいいから教室に行かせてくれ!
「その生徒は私のクラスなので引き取ります。」
救世主の声が聞こえてきた…… おお、神よありがとう!
「いいのですか?清水先生。」
そうだ。そのまま俺に手を触れずに教室に返せこの野郎。
皺ひとつないスーツを着こなしており、髪の毛は寝癖ひとつもなく、靴
は革という姿。大人が俺に耳にたこができるほど言う『ちゃんとした大人』が立っていた。
「はい。管理人にご迷惑をかけてすいませんでした。二人とも教室に行きなさい。」
ありがとう。清水先生。いや清水先生様
後ろの席が二つ開いていたのでそこに座ることにした。周りの生徒がこっちを向いて話していたが、気にしないのが一番だぜ。
【超優しい】清水先生様が教壇に上がったが誰も気づいていない。俺が、大声で注意しようと思ったその時だった
「一年F組三十人中二十八人の私語に対し、この生徒らの命にかかわる話ができないので、私語を禁止します。」
?? 何言ってんの。頭大丈夫?
俺らが唖然としたのは三秒後だった。
クラス全員がいきなりしゃべることができなくなったからだ。
呼吸はできるのに声は出てこない。手や足は動くが、のどが振るえない。
全員の眼が動揺を表していた。
「これが、私の能力です。では、貴方がたの生死を分ける物、『能力』について説明します。」
この日から俺の人生が大きく変わり、ある大事件を起こし、巨大組織をつぶすことになる。