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複雑・ファジー小説
- プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2012/03/22 03:18
- 名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
鳴り響く目覚ましの音、締めたカーテンの隙間から差し込んでくる日の光、少し寝不足気味な体を起こして制服を着て、リビングに行って母の作った毎日特に変わりのない朝食を食べてから鞄の準備をする。
「今日は数学、リーディングに、…世界史か、それから…ウェヒヒww」
不気味に笑いながら彼女は机の上に置いてある本にブックカバーをかけて、丁重に鞄に入れる。
「よしwwじゃあ行ってきまぁす!」
いつもと変わらない日常、特に良いこともなければ悪いこともない充実してるわけでもしてないわけでもない日常の中、女子高生にしては地味な部屋の中に、異色を放っているものがあった。本棚の中にぎっちりと詰まっている、全体的に肌色を基調とした本達…そうBL小説だ。
そんな驚愕の本棚の影がひらりとはためく、カーテン?いや窓は閉めてある。どうやら人の影のようだ
足まで届く長い髪…その影が笑ったのには、誰も気づくまい
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