複雑・ファジー小説

第一章 妄想腐女子とコスプレ美少女 ( No.2 )
日時: 2012/04/11 13:42
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)

 もう散り始めた桜並木を歩いて学校を目指す。曲がり角が来たら猛ダッシュ、イケメンとバッタリでktkrなんてしてみたいがBLゲーで夜更かししたこの腐った体じゃ無理だ。
しかし昨夜というか今朝のBLゲーも中々の萌え具合、こりゃ明日徹夜だな…これぞ腐女子の嗜み(笑)とか誘い受けについて考えながら動悸を荒くしていたら、ほら学校はすぐそこだ。校門を前にしてイチャコラしてるカップルなんて知らない。学校の裏で男同士イチャコラしてるカップルなら知ってrない。いやいるはずだ。いないはずがないキリッ
。私はいつも通りの日常を清く(ない)正しく(ない)美しく(ない)過ごせばいいじゃないか…そうだ自己紹介がまだだったね。私は 沢城蒼乃、ごく普通の腐女子 で高2だね。

「誰に自己紹介してんの?蒼乃?」
あぁこの子は孝子。私の腐友。しかしこいつには注意しろ、近づくと爆発すんぜ。おわかりいただけただろうか。こいつはリア充だ。イライラするので、こいつの話は以上。
まぁ最近オススメのBL小説でも貸すかと鞄から本を出したら
「キャー」
辺りに歓声が響いた。何だ何だ。
「あんた知らないの?うちの学校で歓声といったら、小鳥遊さんと桐谷さんしかいないでしょ」
あぁ生徒会長とその親友か…二人が登校してきたわけだ。 ん?2人の声が聞こえた。
「茉莉、ネクタイが曲がっていてよっていうか、うちは女子制服はリボンでしょうが!後スカート短い!!」
「細かい事はいいじゃん。ウチは気にしてないよ」
「私が気になるのよ!」
孝子「何かさ、全く違うタイプなのに仲いいってよくない?」
蒼乃「私は全く同じ…そう性別さえも同じ二人が仲良く…ハァハァ………アッ」
生徒会長の親友と目があった。こっちに来るヤバイ何だ何だ\(^-^)/
「おぉいい趣味してんじゃない!再開した幼馴染みの鬼畜攻め、いいと思うよ」
小説見てたのか…ってかアンタは神か
「まさか…貴女も…」
「腐女子じゃないよ。変態なだけ、基本異性愛の方が好きかな、まぁアンタが読むような、BLもイケるってだけ…でもこの拘束プレイからの鬼畜攻めは中々いい趣味だわ、うん」
もう一度言おう。アンタは神か
「あぁウチは桐谷茉莉。3年B組だから、あなたとは、話が合いそう。今度ゆっくりお話しましょ、じゃあね」
神改め桐谷茉莉は走っていった。
…あれ孝子がいない、さてはビビって教室に逃げたかww
腕時計を見たらもう始業時間が近いじゃないか。教室に行こう。


彼女が歩いていった後、噂話に花を咲かせていた女子達がいた。
「ねぇ知ってる?真夜中のコスプレ美少女」
「知ってる知ってる!真夜中に学校でコスプレ美少女が体育館で鎌振り回してるってヤツでしょ?」
「え?そうだっけ?確か校庭で踊ってるんじゃなかったけ?」
「実際会ったら怖いよね」
「でも真夜中に学校なんて誰も行かないでしょ」
「そっか〜そうだねww」
その噂を物影に聞きながら、一人の少女が大きく舌打ちをして教室に帰っていった。