複雑・ファジー小説

第三章 呪人と魔法 ( No.9 )
日時: 2012/04/05 02:05
名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=11710

蒼乃「でも何処に行くの?」
マチルダ「決まってるですぅ。蒼乃の学校ですぅ。」
蒼乃「は!?何で!?」
マチルダ「今そこに魔女が住み着いているですぅ。きちんと注意すれば、使い魔だけと戦って、練習もできるですぅ。最高ですぅ。」
蒼乃「でも、一々行くのめんどくさい…」
マチルダ「そんな事言うと思ったからちゃんと考えてきたですぅ。自転車出せですぅ。」
ガレージから自転車を出す。
マチルダが自転車を指差した瞬間自転車が光り始めた。
しかしすぐ元に戻った。
蒼乃「何だ〜びっくりさせないでよ。」
マチルダ「とにかく乗れですぅ。」
荷台に座りながら言った。
蒼乃「まぁ自転車ならそんなに時間かからないからいいK…!!!ぎゃーっ!!!」
何これ?超速いってか恐い何これヤバいヤバいヤバい。
マチルダ「当然ですぅ。自転車をちょっと魔法で改造したですぅ。曲がったりは勝手にするから乗ってるだけで構わんですぅ。」
いや恐いってば。ヤバいヤバいヤバい。


マチルダ「あっというまに学校ですぅ。」ヽ(‾▽‾)ノ
蒼乃「((((;゜Д゜)))」
あ、普通に校門開いてる。うちの学校の警備適当だなwwwww
マチルダ「体育館は立ち入り禁止ですぅ。」
蒼乃「何で?」
マチルダ「魔女の気配が強いからですぅ。近づいたら襲われるですぅ」
蒼乃「その魔女はイケメン?」
マチルダ「」
しばし沈黙の時間が流れる。
マチルダ「この辺にしばらくいるですぅ。すぐやって来るはずですぅ。」
蒼乃「は〜い」
5分後
蒼乃「まだかねぇ」
マチルダ「まだですぅ。」
15分後
蒼乃「こないねぇ」
マチルダ「こないですぅ。」
30分後
蒼乃「こねぇ(怒)」
マチルダ「場所間違えたかもですぅ」
蒼乃「はい?(怒)」
改めて幼女に殺意を抱きかけた時、突然あたりの空気が生温くなった。そして、ガシャンッ何かが砕ける音と共に、異形の人型の者が現れた。
マチルダ「ドンピシャですぅ。」
蒼乃「((((;゜Д゜)))、何あれ?」
マチルダ「魔女の使い魔ですぅ。」
使い魔「キヒッヒィ」
脚がない………ワンピースから脚がない………何このホラー人間!!!しかも笑い声怖い!!!
マチルダ「位が低いから、しゃべれない奴ですぅ。っと、あうっ!」
魔女の使い魔が透明な針を打ってきた、
蒼乃「((((;゜Д゜)))((((;゜Д゜)))((((;゜Д゜)))逃げなきゃ!ほらマチルダも!!」
マチルダを荷台に乗せて、急いで自転車に乗るも、幸運なんだか、不運なんだか、案の定、あの激コワ自転車だ。
何かににぶつかるスレスレまで曲がらない。
勝手にペダルが超高速で回ってるから足も不自然になるから痛い。
蒼乃「ねぇ何なのあれ!」
マチルダ「鏡の魔女の使い魔ですぅ。」
蒼乃「どうすればいいの??」
マチルダ「じゅっ呪人化するですぅ。」
蒼乃「どうすればいいの?」
言った瞬間パーカーを針が掠める。あらやだ怖いwwwwwってレベルじゃなく怖い
後ろを見るともうすぐそこに鏡の使い魔が迫ってきている。
蒼乃「………!」
右斜め前に体育倉庫がある。
そこにうまく入れれば時間を稼げるかもしれない。
マチルダ「どうするですぅ?」
蒼乃「一か八か、マチルダ!取り敢えず捕まってて」
思いっきりハンドルに力をかけて、自転車を曲げる、いいぞ!このまま行けばきっと入れる。
はっ!この沢城蒼乃に不可能はないわwwwwwと有頂天になっていたところ、物凄い金属音がした。
何と使い魔が放った針が自転車の横体にクリーンヒット!!
いやヤバいでしょ。
結果綺麗に自転車の向きが180度変わってしまった。
そう、つまりは、使い魔と向かい合った状況な訳だ。
人生オワタ\(^-^)/
蒼乃・マチルダ「ぎゃーっ」
叫ぶのと同時に自転車から放り出された感覚がした。
蒼乃「う、う〜ん」
起き上がるとマチルダも起きていた。
ワオ!さっきは自転車が使い魔に直撃したらしい。使い魔が倒れていた。
マチルダ「でもまだ消滅してないですぅ」
ホントだ、今に立ち上がろう(脚はないけど)としている。

マチルダ「早く呪人化するですぅ!呪人化して、敵を倒すです!」
蒼乃「まさか…私が一番目のプ〇キュア!?って事はキュア〇ッピー??」
マチルダ「いや呪j
蒼乃「うっ撃てるかな??ハッピーシャワー?!」
マチルダ「いやだかr
蒼乃「キラキラ輝く未来の光!!キュア〇ッピー!うんすごくいい。かなりいける!」
マチルダ「もういいや…………まず魔方陣を見つめて、気を集中させるですぅ。」
言われた通りにするが何も起きない。
マチルダ「何かを解き放つイメージですぅ!魔方陣を広げて、自分を包み込むんですぅ。」
何かを解き放つ???よくわからないが、続けてみる。
すると魔方陣が光り始めた。
その瞬間辺りが青い閃光で包まれる。確かに何かを解き放っている感じはする。
しかしすぐ閃光は止んだ。
蒼乃「……え……」
格好が全く変わっているのだ。カッチリした水色のワンピースに青いケープを着けている。おまけに腰まであるリボンの付いた帽子まで
中々可愛いが似合ってるかな……
蒼乃「おっしゃあぁぁぁ!変身できた!でも色的にキュアビュー〇ィだな!!」
マチルダ「結構似合ってるですぅ」
蒼乃「これで戦えばいいんでしょ?」
マチルダ「そうですぅ。飲み込みが速いですぅ。」
使い魔が完全に起きて攻撃しようとしてくる。
だが、鏡の使い魔、このキュアビュー〇ィーの前には無力だ!
蒼乃「食らえ!プ〇キュア・ビュー〇ィー・ブリザード!!!」
シーン……………
使い魔「」
マチルダ「」
蒼乃「え?」
マチルダ「何やってるですぅ!そんな魔法ないですぅ!」
蒼乃「え?だってプ〇キュア……」
マチルダ「さっきから言ってますが、蒼乃はプ〇キュアじゃないですぅ!だから使う魔法も違うですぅ。今から説明するからとりあえず避けるですぅ!」
蒼乃「あ、うんショボン」
使い魔の魔法をジャンプでかわした。運動神経がよくなっている気がする。
マチルダ「まず、蒼乃のクラス(職業的な感じですぅ)は『賢者』で、使う魔法は氷の魔法ですぅ。」
あながち間違ってた訳じゃないのね。
マチルダ「武器を出すですぅ。これは…イメージですね、まぁ賢者なら多分本とか書物の類ですぅ。」
よくわからないが、心の中で武器来いと叫んでみたら、でた、やっぱ本だ、アンティークな感じでいいじゃない。
マチルダ「後は細かい魔法は分かりませんが、賢者は本に使える魔法が書かれるですぅ。それを読めば問題なしですぅ。説明できるのはそんくらいですぅ。後は、自力で頑張れですぅ。」
今右手にある、旧英国っぽいアンティーク本にか……
確かに白紙のページが綴られている。
蒼乃「え?でも私英語苦手……」
マチルダ「カタカナで出るから問題ないですぅ。」
蒼乃「え、ダサ……」
マチルダ「つべこべ言うなですぅ。」
!ホントに本に浮き出てきた。しかもカタカナだ。
使い魔「キヒッヒィ」
また針がいくつも飛んでくる。
蒼乃「『フロストリボン』!」
おい腕から水色のリボンが何本か飛んでっただけじゃないか。
マチルダ「よく見るですぅ」
!、何とリボンに触れた針が全部氷漬けになって落ちている。
なるほど、リボンで接触すると冷却したりできるんだな。
再度リボンを打ち出す。
どうやらある程度ならリボンを操れるようだ。
今度は針を避けるように飛ばして、使い魔の腰に巻き付けて蝶結びにしてやった。
使い魔「キヒ?キヒビキ!?」
使い魔は動けないらしい。
しかし、このまま縛ったままじゃな………
マチルダ「他の魔法も使えですぅ。やっぱ蒼乃バカですぅ。」
マチルダ、今夜のプレゼントは使い魔にするぞ。
どれどれ、他の魔法は……あ何個か増えてる。どれ使えばいいか分かんないから一番上のでいいや…
蒼乃「『フリーズソーサー』ってうわっ!」
指先に大きな青く光る雪の結晶が回っていた。………これを投げるのかな?ま、いいや
使い魔を、振りかぶってからサスペンスドラマの謎解きのフィナーレの如く指差す。その瞬間凄まじい勢いで雪の結晶が相手に直撃した。気づくと使い魔は消えていた。
マチルダ「倒したですぅ。」
蒼乃「おっしゃあぁぁぁ!」
マチルダ「喜び過ぎですぅ。倒したのは使い魔ですぅ。まだ魔女は倒してないですぅ。」
蒼乃「まぁ、そのぐらい楽勝w楽勝w」

マチルダ「これで…あの娘も独りじゃなくなりますね…」
蒼乃「ん?何か言った?」
マチルダ「何でもないですぅ。今日はもうおわりですぅ。私は一人で帰りますですぅ。また何かあればメールするですぅ。そしたら黒豆煎餅でも食べに行くですぅ。」
蒼乃「うん、今日はありがとまたね」
マチルダ「またねですぅ。」
そういうと、マチルダは光りに包まれて消えていった。
蒼乃「さてと、家に帰って小説でも読むか………」
何か清々しい気分で帰路につく、自転車に乗って、
蒼乃「あぁ、あの後やっぱり一樹は杉田君を押しt、ギィヤあぁぁぁぁぁ!」
忘れてた、自転車の魔法…
蒼乃「マチルダぁぁぁぁ許さんんんんんんんんんんんん」
腐女子の叫びが月夜に木霊した。