複雑・ファジー小説
- 第4章 パートナーとボッチ女子 ( No.11 )
- 日時: 2012/05/12 00:46
- 名前: 緋賀アリス (ID: 35AN48Qe)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
またもや誰かの叫び声が聞こえた。今回は寝ていたわけではないが………
梓「蒼乃…かぁ」
普通の子(あくまで人間的な意味)に名前で呼び捨てで呼ばれたの高校入って始めてかも……
最初腐女子って聞いて変な人かなって思ったけど、案外いい人かもしれない。(変質的な事に代わりはないが)
明日……もう一回頑張ろう……彼女と………
ノックが聞こえた。
梓の母「梓、具合はどう?明日も休む?」
梓「かなり良くなったわ。明日は学校に行けそう。」
〜翌朝〜
蒼乃「終わったぁぁぁぁ」
孝子「朝っぱらからどうしたの?」
とりあえず事の成り行きを話した。(勿論ボカして)
孝子「それは見事にオワタナwwwww\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/」
蒼乃「でしょう?」
孝子「でもさ、その娘大人しいし、友達いないんでしょ?だったら、それぐらい強気な方が逆に嬉しいんじゃない?」
蒼乃「と言いますと?」
孝子「だからね、アンタみたいな話が合いさえすれば、すぐ仲良くできるタイプは仲良くなるキッカケとかが別にないからそういうボッチ女子には嬉しいじゃないの?って話。っあ!じゃあ先行ってるね、」
また彼氏(爆)(笑)と一緒に登校かよ、イチャコラしやがってマジ早く爆発しろよ。
しかし、ホントにドン引きされてないかなぁ?でもドン引きされてないなら、仲良くしたいし、あわよくば腐の世界に連れ込んだりジュフフwwwww昼休みにそんな事を考えながら食堂に向かっていると、
梓「沢城さん。」
蒼乃「ワヒィゥアィ!!」
昼間っからこんな奇声をあげる女子高生がいるだろうか?
しかし、学校を休むくらいの傷をおっている梓が学校に来てくれるとは……
蒼乃「な、何?梓。」
名前で呼んじゃったぜ☆
梓「ぁ、これを渡しに、では………」
そう言って私に紙切れを握らせるとそそくさと走っていった。
ラブレターかな?いやそんな訳ないだろう。開いてみると、ハート柄のメモ帳にこう書かれていた。
沢城さんへ
今日の夜9時に学校の体育館で会いましょう。詳しい事はマチルダに聞いてください。
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マチルダ**********
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え、ちょマジで告白っぽいんですけど、ってんな訳ないか、マチルダに聞いてって書いてあるし、しかし夜9時に体育館でする事って……多分おそらくの予想はつくけど…………
マチルダ「そうですぅ、梓がまた鏡の魔女と戦うですぅ。だけど、一人だとキツいから蒼乃にも来てほしいんですぅ。」
放課後にメールしたらすぐにマチルダがやってきた。
蒼乃「つまりは、パートナーになったって事?」
マチルダ「それはチョイと違うですぅ。パートナーが成立したら事務所側が書類作りをしますですぅ。だから一応適性検査があるですぅ。余った人同士だからってあまりにも仲が悪かったら、治安維持にも本来の目的も上手くいかなくなるですぅ。」
蒼乃「その適性検査が今夜夜9時って事?」
マチルダ「え!?9時ですか?!無理ですぅ!ドラマ始まっちゃうですぅ!!」
こいついくつドラマ見てんだよ。
マチルダ「話が違うですぅ!7時って私は言ったのに!」
早速マチルダが電話を掛ける。スピーカーモードにしてるから音がマル聞こえだ。
梓「何?マチルダ?」
マチルダ「何?じゃないですぅ!約束が違うですぅ!!!」
梓「時間の事?だったら昨日9時で良いって言ったじゃない。7時だと多分夕食があるから母が外出させてくれないわ。」
マチルダ「いいなんて言ってn、…!ひ、人がドラマ見てる時に奇襲なんて酷いですぅ。」
いや、ドラマ見てて人の話聞いてないお前が悪いだろ。
梓「とにかく、今日は9時よ。わかった?あの腐女子にも伝えといて。」
ん?ん?何か腐女子とか聞こえたぞ??気のせいか??
マチルダ「ドラマどうしようですぅ!!学校にテレビありますかですぅ?」
あるけど、適性検査なんだから見てないとダメだろ。
マチルダ「じゃあこの世の終わりですぅ。あぁぁ!!!」
蒼乃「ってか録画すればいいじゃん。」
マチルダ「ロクガ?何ですかそれ???」
蒼乃「録画も知らないの?」
しばし録画について説明する。
マチルダ「そ、そんな便利機能があるのですかですぅ。驚きですぅ。」
蒼乃「マチルダのテレビは出来ないの??」
マチルダ「知らんですぅ。」
蒼乃「じゃあウチで録画する?」
マチルダ「いいのですかですぅ!?」
蒼乃「まぁ大したことじゃないし。」
マチルダ「恩に着るですぅ。お礼に適性検査は合格にするですぅ。」
いやそれじゃ本末転倒だろ。
マチルダ「そうですかですぅ??なら快く適性検査に出向けるですぅ。」
蒼乃「ところで鏡の魔女って強いの?」
マチルダ「階級でいえば真ん中くらいですぅ。やはり喋れませんが、笑い声に変化がありますですぅ。でもそれなりに経験がないと一人で撃破はキツいですぅ。」
蒼乃「ふぅん、じゃあ二人なら??」
マチルダ「二人とも一応まだ初心者ですから、わからんですぅ。だから油断は禁物ですぅ。」
ともかく、私達は黒豆煎餅片手に駄弁りながら時間を潰し、晴れて梓とパートナーになる為に適性検査に向かうのであった。