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複雑・ファジー小説
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.15 )
- 日時: 2011/12/19 21:44
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第7話
「ハッ!!」
気が付くと、寝室にいた。
窮屈でリラックスしにくい冷たい部屋。
まったく、なんで私たちがこんな部屋で寝なくちゃいけないのか。
納得いかないが、もう改めていうのはやめたんだ。
「ただの夢だったのね。にしても、痛かったぁ…。」
となりで、ジャスが寝返りを打って、うなされている。
ジャスもよく眠れないのだろうか。とても辛そうだ。
「はぁ〜あ、元の生活に戻れるのかな。」
フェルヴェリオがベルテイのにんげんを殺したり、捕えたりしていること。
大人たちが訳を教えてくれないこと。
『君は、臆病者で、きっと君の周りに広がる世界をよく見たことがないんだろう。だからそんなことを言うんだな。』
ふと、夢に出てきた少年の言葉がよみがえる。
「悪かったわね。でも、言うほど物知らずじゃないんだからね。」
でも、どうしても教えてくれない。
…あ。
…そう、そうよ。
ルースティ先生は教えてくれない。
でも、なら自分で調べればいいじゃない。
外の世界で何が起きているのか…。
メグは急いで外へ出かける準備をした。
一着しか持っていないコートも、目立たない色だし、絶対に見つからない。
大丈夫、私は自分の事、信じているもの。
だから、平気。
メグ、大丈夫なんだからね?
自分に言い聞かせ、彼女は…。
マーガレット=レオヴァーヌは誰にも気づかれぬように
外へ飛び出した…。
誰にも気づかれぬように外へ飛び出した…
つもりでした…。
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