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複雑・ファジー小説
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.26 )
- 日時: 2011/12/25 15:21
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第14話
空き教室に行くと、動く人影があった。
何?いったい?
普通ならここで気絶するだろうけどメグは別に怖がりもしなかった。
「誰?」
強く、相手の答えに圧迫をかけるような声。
人影は、そろりと姿を現した。
「…マーガレット。」
「…フィオナ!?」
成績優秀のクラスの実力者、フィオナ=バートレットだった。
やばい…。
彼女とはうまく話せないだろう。
つんつんしていて、お上品で、しとやか…。
余りにもタイプが似ていないもので…。
こっちは、
きゃんきゃんしていて、豪快。で、以外にも繊細。
「いや、きゃんきゃんって表現は可笑しいか…。」
「何独りでぶつくさ言ってんの?超気味悪い。」
っだ〜もぉ、本当にどこまで他人に厳しいの!
人に、真正面から「超気味悪い」って!
「あのねぇ!人に真正面から「気味悪い」って少しは遠慮しないわけ?気味悪いからなんだっつーうーのよ!」
あっと、メグは思った。
抑えなきゃいけなかったのに…。
それは自分の悪いところなんだとおもった。
こっちは彼女の言葉で気を悪くして、それであんなにかっとなった。
ただ、もっと大人しく言っても良かったのに。
流石にあっちも気を悪くしてるだろう。そう思った。
「悪いだなんて思わない。私は正しいことを言ったの。気味悪いから何って…ただそれだけよ。」
顔は変わっていなかったけど、彼女の言葉は震えていた。
平然を、必死に装っているのが伝わってきた。
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