複雑・ファジー小説

Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.4 )
日時: 2011/12/16 20:25
名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)

第2話

「そうだよね、メグには怖いものなんてないもんね。」
「そうよ。へっちゃらなんだからね。」
メグは自慢げに花をふくらませた。

「え、一個だけあるよ。」
幼馴染のジャスが口をはさんだ瞬間、メグは顔を真っ赤にして怒った。

「何よ、私が何を怖いっていうの?」

さあ、どうなのよ?いってごらんなさい!このあまちゃんが!
メグは目の前の少年の前に足を運び、詰め寄った。
「たしか腋、弱いんだよね。」
彼の言葉に皆が「えー!?」の大合唱。
皆でメグの腋コチョコチョを始めた。
ジャスはそれを見ているだけ。

「ぎゃぁははははっははははははははひゃめなっはははああぎゃああ」
「ヤカマシイ!」

入口から、中年の女性の声がした。
担任のルースティ先生の声だ。

「レオヴァーヌゥ?あなたねぇ?さっき大声で笑っていたのはぁ〜?」

ぬらっとした話口調。なんだかムカツクがとりあえず我慢しておいて方がここは身のため。
それに、あれだけ大きな声で笑えば軍に見つかってしまうかもしれない。
自重…せざる負えなかった。

「今日は誰ともお喋り禁止!」

自重しても助からなかった。

「いいですか?いま、フェルヴェリオ軍がごろごろしている今、私たちはそんなおちゃらけている場合じゃないんです!自分の息を保つために
は、真面目に、自分の立場を考え行動する必要があるの!だから…」

ルースティ先生はその後も長々と語り続けた。
つまらないお小言だとは思った。
でも、今は実際

悲惨な時代だったのだ