複雑・ファジー小説

Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.41 )
日時: 2011/12/30 10:06
名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
参照: 小説鑑定感想屋

第21話

「ハッ!」

目が覚めたとき、いつもの寝室にいた。
さ、さっきのは夢?
決意を固め、冒険に出ようとしていたのに…。
夢だったのかな…。
メグはふと、枕の下に何かが入っていることが分かった。
手紙…だろうか。
枕の下。気づきそうで気付かなそうな曖昧な場所。
そんなところに誰が入れたんだろう。
たしか、昨日はなかったはずなのに。

「誰から?」

手紙を開けると、不思議な文字が書かれていた。
メグには読めない。異国の文字だろうか…。
不思議な文字が、つらつらと並んでいた。

でも、最後の行だけはベルテイ語で書かれていた。

「これは、アルナート語です。フェルヴェリオに行く前に、『ルキナ』という人に会ってください。この文字を解読してくれることでしょう。それから、夢で出会った夢喰いのことは「セイ」と言ってください。決して、夢喰いからとは言ってはなりません。」

…夢喰らいからの手紙。
そうか、あれはやっぱりただの手紙ではなかったようだ。
行かなければいけない。
マーガレット=レオヴァーヌが。

し、か、し。
アルナートって何。

なんか、ハナから失敗してる気がするんだけど…。