複雑・ファジー小説

Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.45 )
日時: 2011/12/31 13:15
名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
参照: 小説鑑定感想屋

第25話

「話すのも面倒くさいんだけどねぇ…。」

もう、どこに行ける状態でもなくなってしまった。
このお婆さんがうだうだ言うせいで。
メグは諦め、髪の毛を一本抜いた。

「はい、これ。」

すると、しゃぶりつくような速さでお婆さんはメグの髪の毛を奪い取った。
興奮した様子で、何やら呪文のようなものを唱え始めた。

「ワタ シハウ マ レカ ワン レイ ルキナ」

「ルキナ?」

するとお婆さんは煙に包まれ、



すらりと背の高い絶世の美女に変身したのだ。



「はえぇえええ?」



もう、驚きの連続。姿が変わる夢喰い少年の次は姿が変わる怪しげな婆さんとは。
技術って進歩するんだなぁ、と改めて身に染みた。

「有難う、貴方のお陰でまた生まれ変わることができたわ。」

先ほどまでの、旧バーサン今美女は、しわがれ声ではなく、美しい雪解け水が流れるような声で、メグに話しかけた。

「お礼にあなたの旅に付き合って差し上げるわ。」

ニコニコ笑いながら彼女は腰を抜かしたメグに手を差し伸べた。

「…え?なんで?」
「この姿の事?まぁ、後で話してあげるわ。」

取りあえず今は、心強かった。
もしかしたら彼女は女神様なのだろうか?
人の髪の毛で若返るなんて、ありえない話。

「ありえない生き物ならもう見たでしょう?」

…え?
思い当たるものはただ一つだけだけど、どうして彼女はそんなことを知っているのだろうか?
それに、私が旅に出ることもすでに知っていた。
どうして?
…彼女は
驚きを隠せない顔で、彼女を見ると、彼女はフフフッと微笑んでいた。

「さあ、参りましょう。」