複雑・ファジー小説

Re: 怠惰の爪先。 ( No.66 )
日時: 2012/04/14 18:51
名前: 朝倉疾風 (ID: 2WH8DHxb)
参照: http://ameblo.jp/asakura-3-hayate/




【登場人物  ネタバレ有り】



△松原 朝春 (マツバラ トモハル)

  男 18歳 白に近い金髪。虚ろな目。

  11歳の時、臣小夜子(臣明里が扮していた)に一目惚れし、彼女に心酔する。
  しかし、臣小夜子を自分の母親が金で買っていたことに絶望し、母親を殺害。
  その後、臣明里と共に失踪するが1年後に彼だけが帰還している。
  事件の後遺症か、たびたび子どもらしい言葉を使う。
  臣明里の影響で女性に対して嫌悪感を示すようになった。
  七瀬周とは異父兄弟。 父親は既に離婚しており、不在。


▲臣小夜子 (オミ サヨコ)

  女 18歳 容姿端麗で誰が見ても美人だと思える美人。

  低学年の頃、資産家である父親の会社が借金を抱えたため、双子の妹・明里と一緒に
  絵のモデルと称した身売りを強要されていた。
  その際、七瀬旱泥から気に入られ、彼女単独での仕事が増えていった。
 
  実は、松原朝春と1年間失踪していたのは明里ではなく、小夜子のほう。
  明里が小夜子として世間へ出ていたため、彼女が明里と思われていた。
  現在は髪を脱色しており、一人称も「ボク」になり、狂人として明里を追い回す。
  七瀬周と肉体関係があり、彼の家の隠し部屋で囲われていた。


▲臣 明里 (オミ アカリ)

  女 18歳 小夜子と瓜二つだが明らかに違う。

  小夜子に対して異常な憧れを抱いており、彼女のフリをして朝春に近づいた。
  彼を溺愛しており、心酔しており、「ダーリン」と呼ぶ。
  七瀬旱泥にも好意を寄せていたが、彼が小夜子にしか興味を示さないことでかなり嫉妬していた。
  
  母親を殺した朝春を七瀬家の隠し部屋に招き入れ、そこで性的関係を迫った。
  しかし、どんなに頑張っても朝春がこちらを見てくれないことに絶望し、『小夜子』として警察に保護される。

  そこからは『小夜子』として生きており、朝春と再会しても素を見せなかった。


▲七瀬 周 (ナナセ アマネ)

  男 22歳 クォーターで綺麗な顔。

  七瀬旱泥の息子で、松原朝春とは異父兄弟。 両性愛者。
  幼い頃から父親の異常な性癖に嫌悪感を示し、自宅の隠し部屋でおこなわれている
  臣姉妹への虐待にも苦しんでいた。
  小夜子に対して妙な気持ちの入れようを見せており、彼女を今まで隠し部屋で匿っていた。

  女性への性的な接触を嫌う朝春とは、異父兄弟だが肉体関係がある。
  朝春を思ってはいるが、彼と小夜子への接触を恐れていた。
  明里が小夜子のフリをしていることに気づいていたが、敢えて何も言わず、
  朝春から遠ざけようとしていた。


▲芹澤 麻也 (セリザワ マヤ)

  男 45歳 青白い病的な顔立ちで黒いスーツ姿の男。

  フリーの記者で、臣姉妹の存在を知ってからは、彼女たちに付けまわる。
  自身の好奇心を満たすこと、記事が売れることを第一と考えている。


▲七瀬 旱泥(ナナセ ヒドロ)

  男 享年36歳 ハーフで整った端整な顔立ち。

  七瀬周の父親。
  絵描きであり、美術大学で出会った風香に一目惚れする。
  世間の闇、虐待、人身売買などのダークな絵を描いていた。
  バッシングを受け、自身の絵を否定されて精神が壊れていた風香を支えていた。
  そのときに周を授かるが、風香が育児放棄したため、一人で引き取る。

  その12年後、「松原」と性を変えた風香と再会し、そのときに臣姉妹と出会う。
  そこで見た臣小夜子に歪んだ愛情を持ち、「小夜子を穢したいがそれはできない」ため、
  無関係の人間を猟奇的に殺害していった。

  朝春が風香を殺したことで、臣姉妹の性的虐待が公になり、逮捕される。
  その後、刑務所内で自殺した。



▲松原 風香 (マツバラ フウカ)

  女 享年35歳

  松原朝春の母親。 すべての元凶。

  自分の絵に絶対的な自信を持っており、それを世間から否定され、鬱状態となる。
  旱泥との間に周をもうけるが、育児放棄し、別の男と結婚した。
  その男のおかげで鬱状態から脱し、また朝春を授かったが、自分に無関心な夫に孤独を覚え、
  酒に堕落していった。

  人身売買にも手を染めており、そこで臣夫人から依頼を受け、臣姉妹を旱泥に売った。
  その後、真実を知った朝春から刺殺される。