複雑・ファジー小説

Re: 【HN桜花→桜月】素敵な魔法【第24話更新!!】 ( No.148 )
日時: 2012/08/04 21:35
名前: 桜月 ◆//UrPiQv9. (ID: kmGD6303)
参照: 三人称化してる……w

第二十五話

声の先を辿るために立ち上がって耳を澄ました。
この部屋ではない筈だから、一先ず部屋の外に出る。
廊下も黒い壁に赤い絨毯に大きなシャンデリアという組み合わせだった。
何か、この組み合わせに拘っているのかな?
そんなことを考えながら歩いていたら硬いものにぶつかった。……と同時に、カチッという音がした。
恐る恐る目を上げると角の生えた物凄い顔の鬼の銅像が建っていた。恐ろしいという言葉が凄くぴったりな。
「ひっ……」
何か下が安定しない。上げた目を元のようにゆっくりと戻すと………
























床と言う床が、な か っ た 。




















「落ちるぅうううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!」

嫌ぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
死ぬぅううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!


ボン


……

目の前に有るのは紅色べにいろの…… 何?
紅一色。それだけ。あとは…… 何も無い。
何?ここは天界? 私、死んだの?
「客か? 天からの……」
この声、さ、さた、…ん? まさか…… そんな筈……
「その様ね。ここへの来方を知っていると言うことは…… レヴィアタンかベルフェゴールかしら」
透き通る声。詠崎… 先生の筈は無い、よ、ね……?
「俺にやれってところか? この来客を降ろすのを」
この声は覚えが無い。それから、降ろすって、私、今、何処に、いるの…?
「ういしょっと…… あれ?こいつ、制服着てるぞ? しかも、桜鈴学園(魔法学校のこと)の……」
「カッ カイ!?」
「あ、あの時の!!」
サタンらしき声の人と詠崎先生らしき声の人が同時に声を出した。
私のこと…… 知ってるって事は…… 詠崎先生とサタン…… なの……!?
「おいルシファー。こいつ如何すんだよ」
「いくらカイでも…… これを見たからには消さないと…… ね!!」
え……!?
嫌…… 助けて……
先輩……!



ハッ

「如何したんですか? 先輩」
「鈴川…… 今、ミズキの声が聞こえなかったか?」
「聞こえませんでしたけど?」
まさか…… あいつ……
「悪い!! 俺、ミズキを探してくる!!」
「えっ…… ちょ…… 先輩!! 先輩ッ!!!」