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第03話


私は逃げた。そして、屋上に着いた。

「ここなら誰も来ない…よね」

…前から思ってたけど…「私も水憐みたいになりたーーーーーい！！！！」
私は大声で叫んだ。

『あなたの願い、叶えてあげる』

いつもの声が、いつもよりしっかり聞こえてきた。

そのとたん、天から光があふれ、人が現れた。

私と同じくらいの…メガネをかけた美少女が。

「これから、パラレルワールドと呼ばれる異世界へ行きます」

「はぁぁ！？」
ど、どういうこと！？
「…説明不足でしたね…」
メガネの美少女は言った。
「はぁ・・・」
私は、意味不明で大混乱だった。言葉がおかしくなるくらい。
何故私の目の前に、光の中から出てきた、宙に浮かんだ人(?)がいるのか。

「あなたは今＿＿＿＿」
今？？
「他の人(水憐）みたいになりたいと言った＿＿＿」
ええ。言いました。叶うはずのない夢を呟きました。
『本当の体を持っているのに。』
あのですね、私の言葉を無視した上に、意味不明な言葉発言止めて頂けます？

「だから、その願いを叶えるためにパラレルワールドに行くのです」
ちょっと、聞いてますか？そして意味不明なんですけど・・・
「行けば分かります」
はぁ・・・

メガネの美少女は魔方陣を発動し、意味不明の呪文を唱え、
パラレルワールド(平行世界)と呼ばれるところへ意味不明のまま私を連れて行った。

どうやら私、水憐、歩夢、亜由希、幸夜先輩と、向こうの世界に連れて行く人は決まってたみたい・・・
なんで私だけじゃないんだろ・・・
「着きました」
＿＿＿え・・・？
＿＿＿ここって・・・？