PR
複雑・ファジー小説
- Re: 素敵な魔法【第三章突入!!】 ( No.67 )
- 日時: 2012/08/08 12:50
- 名前: 桜月 ◆cswFMgmf22 (ID: .GCH7A/G)
第16話 シュバルツ視点
部屋に入ったら、パソコンのキーを叩く一人の少年が居た。
「紫樹………」
紫樹こと東城紫樹は、幸夜の親友で俺のルームメイト。
霊感が強く、どんなことも知っている。いわゆる情報屋。(相談相手でもある)
初めて魔法界に来たのは母が亡くなったとき。
母の形見のペンダントで人間界と魔法界を行き来している。
「知ってるよ もう」
相変わらずのパソコン好きだな、オイ。
「鈴川が過去を全く覚えてないんだろ?」
「ああ………」
「“記憶”のない王妃………か」
紫樹は髪を耳に掛けた。考え事をする時の癖だ。
少しすると、何か心当たりが有ったのか、いきなり立ち上がった。
「ま、まさか………」
「まさか?」
紫樹は青ざめて口を動かしている。えっと……『あ』『う』『あ』…?
「あ、あ、ああああああ」
「ハッキリ言えよ……!」
「あ、悪魔に、悪魔に知れ渡ったりしてない………よな!?」
「………え……!?」
「ハァハァハァ………」
『悪魔に知れ渡って……』
「くそ…… そんなッ…… すずk……瑠衣の命が……ッ……!!」
PR