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第20話　ミズキ視点

〜反転世界「ルナ・ユリーナ」〜

「ルカ、強引よ」

私は今、反転世界にいる。目の前にいるのは「ルカ」。瑠衣の未来。
反転世界は、陽と月のふたつに分かれていて陽の世界は「過去」、月の世界は「未来」。
そして今私がいるのはルナ＿＿月の世界。

「いいじゃない。あなたは助かったんだし」

「死の世界に私が行かなくてすんだのはルカのおかげ。それは認める」

「あなたがこの世界に来て二年たった。もう、そんな昔のこと言わないで？　あなたは生きているんだから」


「私だって言いたくない！私は＿＿＿」
「もう、ユリーナへ帰るから？」


「＿＿＿えぇ＿＿＿」


「そう。やっぱりシュバルツのこと忘れられないのね＿＿＿」

ルカの瞳は潤んでいる様にも見えた＿＿。

　　　　　　　　　　　・・・・
「あなたもシュバルツもこの世界で生まれた。
　でも、「今の世界」の時が歪み、二人とも生まれることができなかった。
　三世界に一人しかいない者は強制的に「今の世界」に連れて行かれた。」

「そうよ……」

















「ミズキ、さよなら」

「さようなら、ルカ」



「ベルーネ・ユリーナ！！」


光に包まれて2秒後、私は学校の前に立っていた。




シュバルツの待っている学校へ！！