複雑・ファジー小説

Re:  殺戮 は  快楽 で 700突破感謝! 僕は夢を見ている様 ( No.82 )
日時: 2012/03/24 17:22
名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: vQ/ewclL)

番外編+参照400記念

『BAD*END −Part1−』

迷い人くん
木月奏⇒奏

白い兎ちゃん
山中ヨミ⇒山

ぼーし屋さん
木月愛⇒愛
フルリナ⇒フ

ちぇしゃにゃんこ
伊野塚⇒伊

はぁとの王子と王子
三日月兄⇒上
三日月弟⇒下

————


奏「なに、ここ」

 迷い人視界に広がるのは、異常なほどに発達した樹木の壁。
 タンポポすらも巨大です。

奏「しかたない。散策すっかー……。だりー。あ、えさ発見」

 奏が発見したのは、白く長い耳が垂れた可愛らしい兎さん。
 この村に住んでいる人たちからは、評判のいい娘でした。

奏「おい、お前俺のえさになれ」
山「なにかしら。急に来て『俺のえさになれ』? いやよ。ていうか、あなたここら辺じゃ見ない顔ね……」

 奏は少しいらっとしました。質問を質問で返されたのです(奏ビジョンではそうなった)。
 すると、遠くから黒い三角の耳を動かしながら、ちぇしゃにゃんこが歩いてきました。
 ちぇしゃにゃんこは、この村の大嘘吐きさんでもあり、情報屋さんでもあるのです。

伊「白い兎ちゃん、こんにちわ♪ おや、君は誰だい? 迷い人くん」
山&奏「白い兎ちゃん? 迷い人くん?」
伊「うん」

 ちぇしゃにゃんこに呼ばれた名前が不思議で堪らなかったのでしょう。
 二人は声を揃えて復唱しました。
 ですが、ちぇしゃにゃんこは気にしません。
 だってその通りなのですから。

伊「そうそう。白い兎ちゃん。はぁとの王子と王子が呼んでいたよ?
  迷い人くんのこともね」

 それじゃぁ。と言うとちぇしゃにゃんこは目にも留まらぬスピードでその場を後にしました。
 白い兎ちゃんと迷い人くんは、呆れながら面倒くさがりながらも、はぁとの王子と王子に会いに、森の中へ進んでいきます。

**

愛「あれ、フーちゃん。あれってしーちゃんじゃないかな?」
フ「そうみたいです! 白い兎ちゃんが森に来るなんて、久しぶりですねっ」

 二人とも、独特な衣装にぼーしを被っています。
 二人は、ぼーし屋さんなのです。

山「あら。どうもお久しぶりね」
愛「しーちゃん、久しぶりっ♪ 後ろの子は、だーれ?」
奏「あ?」
フ「ちぇしゃにゃんこが言ってたじゃない、迷い人くんと白い兎ちゃんがやってくるよ、って」

 どうやら、ちぇしゃにゃんこは噂好きのようです。
 誰彼構わずに、情報を教える悪い子のようです。



−Part2 に続く−