複雑・ファジー小説
- Re: 殺戮 は 快楽 で 記念番外『BAD*END』更新! ( No.99 )
- 日時: 2012/06/10 16:32
- 名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: ghfUqmwe)
番外編+参照1000記念
『BAD*END −Part2−』 前回「>>082」
迷い人くん
木月 奏⇒奏
白い兎ちゃん
山中 ヨミ⇒山
ぼーし屋さん
木月 愛⇒愛
フルリナ⇒フ
ちぇしゃにゃんこ
伊野塚⇒伊
はぁとの王子と王子
三日月兄⇒上
三日月弟⇒下
はぁとのトランプの兵
荒瀬介⇒介
真中公平⇒公
焔信二⇒焔
ルエ⇒ル
くろぉばぁのトランプの兵
朝森美鶴⇒朝
明蓮寺⇒明
知君全知⇒知
————
奏「……で。はぁとの王子と王子ってどこにいるんだよ」
ちぇしゃにゃんこに言われ、二人で獣道を歩き続けていましたが、迷い人くんはそろそろ限界のようです。
イライラしているのが、白い兎ちゃんにも伝わりました。
山「私だって疲れているんだから……。あ、ぼーし屋さんの二人にもらったお菓子でも食べる?」
そう言うと、白い兎ちゃんは肩掛けバッグから美味しそうなクッキーとビスケットを取り出します。
迷い人くんの目が、キランと光ったのを白い兎ちゃんは感じ取りました。
奏「一枚でいいからくれ! 俺、腹減ってるんだよ」
山「かまわないわよ、はい」
ぐーきゅるる。迷い人くんのおなかが切なそうに鳴きました。
失笑しながらも、可哀相だったので白い兎ちゃんはクッキーをあげます。
わーい! と無邪気な子供のようにはしゃぐ迷い人くんが、今だけ可愛く思えたのは白い兎ちゃんだけの秘密です。
?「お前たち、そこから動くな」
前方から聞こえた声に、二人は驚きました。
誰も居なかったはずの獣道に、たくさんはぁとのトランプの兵がいたのです。
白い兎ちゃんは、即座に後ろを確認しましたが時既に遅く。
囲まれてしまいました。
公「私は別に、どちらにもついていませんよ。中立にて平等。それが私ですから」
抑揚をつけない口調で言いました。
迷い人くんが、「お前は機械か」と呟いたのもきっと彼には聞こえています。
介「お前たちは、どこに行くつもりだ?」
訝しげな視線をぶつけてきます。
言っちゃうと、ちょびっと怖いです。
でも、白い兎ちゃんは引きません。
迷い人くんは、クッキーを食べるのが忙しいようです。
山「そちらこそ、勝手じゃないの? 私たちがどこに行こうと、勝手でしょう」
凛とした姿勢を崩しません。
はぁとのトランプの兵は、表情を変えずに言います。
介「オレたちは、白い兎ちゃんと迷い人くんを殺せとはぁとの王子と王子に言われている。
この国の刑を決めるのは、全てはぁとの王子と王子だ」
その言葉を聴いて、白い兎ちゃんは唖然となりました。
まさか、自分が殺されるとは思わなかったからです。
−Part3 に続く−