複雑・ファジー小説

Re: 言霊〜短編集〜(第Ⅱ部開始、題『天気予報』) ( No.80 )
日時: 2013/02/13 17:42
名前: レストランKotodama (ID: mwHMOji8)

〜〜『天気予報』〜〜クロージング

 ——如何でしたでしょうか、御客様。当店自慢のコースは楽しんで頂けましたか?

 さて、人が天気に寄せる想いは、まことにそれぞれで御座います。長閑な日常にあっても、緊々とした非日常にあっても、私たちの頭上にある空は変わらず……それでいて、一度として同じ貌を見せないと思えば、不思議なものだとは思われませんか? ふふ、もし天気が変わらぬ世であれば、どれほどの人が明日への希望を保てるでしょうか、穿ち歪んだ考えながら、私は考えずにいられません。このメニューにおいて、お客様が何か感じて頂けることがありましたら、この私の至福で御座います。

 おや、お帰りでしょうか。これはこれは、またも要らぬ語りで長話を失礼しました。次のメニューは未だ決定しておりませんが、是非ともまたのご来店をお待ちしております。