複雑・ファジー小説
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:1】 ( No.1 )
- 日時: 2012/02/26 14:57
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
-----ねぇ…聞いた…?この前ねぇ…
-----さぁよってらっしゃいみてらっしゃい!!今日は…
…ガヤガヤと騒がしいここは、とある国の街中…。
そんな中白衣を着た銀髪の少年が歩いてある場所へ向かっていた。
…少年の名前はシアン・アルト。
この国…『リヒト』の城で14歳ながら…研究者として働いている。
今は研究資材の材料をある店へ取りに行くところだった。
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:2】 ( No.2 )
- 日時: 2012/02/26 14:58
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
この国『リヒト』は、科学技術が非常に盛んで…殆どの人が不自由なく暮らしていて…少年シアンも研究者として特に不自由なく暮らしている。
しかし…この『世界』にはもうひとつ。国がある。
…全く…真逆な国が。
『シュトゥルム』
…もう一つの世界…何もかもが枯れている世界。
砂地ばかりで空はいつも暗い。
食料等もほとんどなく人々は痩せ細っており資材も豊かではないので服もボロボロの服を着ている人が大半。
…けど…ガルドを纏めるお姫様だけは違う。毎日豊かに暮らしていて何不自由なく生きている……らしい。
「けど…それが本当ならおかしな話だよね…お姫様だけが豊かな暮らしをするなんて…」
シアンはふとそう呟いた。
…本当におかしな話だよね…何で…そんな…。
僕はふと考えた。
この国の王様はとてもいい方で何回かお話した事もあるがよく僕達の事を考えてくれているなぁ…と思っている。
まぁ、だからこそ何年も王という立場に就任されているのかな…
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:3】 ( No.3 )
- 日時: 2012/02/26 14:59
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
まぁだからこそこういう風に研究ができるのかもしれない。
ある程度の資金だってでるし…。
「って…そんな事考えてる場合じゃなかった…ふぅ…研究資材を買わないと…」
僕は気付いたようにそう呟くと一つの店の前に立ち扉を見た。
……
【大体何でも揃ってる資材屋 クレイグ】
…扉にはそう書かれている。
まぁ、前からそうなのだが…もう少し普通でいいのではないかとシアンは毎回思う。
しかし、一々それを気にしていても駄目なので思うのは終わりにし、ガラッと扉を開けシアンはほこりっぽい店内に入る。
僕の周りにはほこりがかぶった研究資材がおいてある。
そしてその店内の少し奥にあるのはカウンター。
…そこにいるのは緑髪の長髪の少年。まだ僕には気付いていない。
…いつも通りの光景…。
「…アル。例の物は届いてる…?」
僕がそうカウンターにいる人物…『アル』に声を掛けると向こうも僕に気付いたようにニコッと笑いながらこちらを見る。
「やぁ。シアンじゃないか。ちゃんと届いてるよ」
アルは笑ったまま僕にそう答えるとカウンターの奥に入ってそれを取りに行く。僕はその間にカウンターに近付きアルも暫くするとこちらに戻ってくる。
「はい。これだろう?」
そういって黒い箱を渡してくれる。
それを受け取るとその資材の代金をケースの上におく。
「いつもいつも有難う。アル。」
僕が笑顔で言うとアルは
「これが仕事だからね。」
と笑顔のまま返す。
そしてその箱を持ち店内を出ようとするとアルが一言「次は掃除手伝ってくれよ?」と僕に言う。
…それに僕は振り返ってただただ苦笑しながら扉を開けて店内を後にした。
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:4】 ( No.4 )
- 日時: 2012/02/26 15:00
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
…アルの資材屋から20分程歩くと、お城の門が見えてくる。
門には勿論門番さんがいて通るには許可証がいる。
勿論僕も持っているため、ポケットを探って許可証を出し、門番さんに見せる準備をする。
…でも…今日は妙に門の前が騒がしかった。
走って近づいてみると争い声が聞こえ門の前にはいつもの門番さんと紫髪の女の子がいた。
(…どうしたんだろう…?)
そうおもいながらさらに近付くと会話が段々はっきりときこえてくる
「だから!!そこをどきなさいよ!!私はこの国の王に用があるの!!」
と、かなり門番さんに対し怒っているのは紫髪の少女。
「だからそれが問題なんだよ!!通りたいなら直々に王の許可が必要なんだ!!」
と、若干困った感じで言っているのは門番さんだ。
…聞いた感じ紫髪の少女が国王に用があって彼処を通りたいけど許可がないから通れないのかな…。
(…そもそも…国王に一体どんな用事があるんだろう…?)
そうおもいながら首を傾げると紫髪の少女が怒った様子で門を離れ僕の方へ歩いてくる。
…僕の…方に?
「な、何で僕の方に歩いてくるの!?」
焦り声と驚き声を交えたような声音でそう言葉を発すると紫髪の少女が僕の目の前で足をとめる。
「ちょっと!!そこの銀髪!!」
紫髪の少女が僕を見て怒り声でそう叫ぶ。
銀髪って…僕の…事…だよね…。
「え、えっと…な、何…」
〝何ですか…〟と僕が言おうとすると…。
「貴方!!見たところここの研究員か何かでしょ!?御願い!!中に…入れさせて!!」
…気づくと紫髪の少女は僕の両手を握り必死に頼んでいる動作をとっていた。
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:5】 ( No.5 )
- 日時: 2012/02/26 15:02
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
「…え?」
最初、僕から出た声は、その驚きを交えつつ、身の安心が確保されほっとしたような声。
…僕は驚いたように、数回目をパチパチと開け閉じし、そして首を一旦横にふり心を落ち着かせて紫髪の少女を見て…
「…えっと…た、確かに僕は研究員だけれども…でも…やっぱり許可証がないと駄目だし…僕も…入れないし…」
そう話した。
すると紫髪の少女は僕から両手を話して俯いた。
「えっ…と…?」
僕は紫髪の少女に声を掛けようと手を肩に伸ばした。
そして次の瞬間…。
「ひっ!?」
…僕の首筋にあるのは一つの槍刃。
その槍刃は…紫髪の少女の腕に持たれている槍のもの。
つまりいきなり僕は、紫髪の少女に首筋目掛けて槍刃を突き出されたのだ。
「……るな…」
「…え…?」
「…ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
…紫髪の少女がそう叫び顔を上げる。
…これが…はじまり。
- †青い空と紫の雲†【な、何でこんな事に…?:あとがき】 ( No.6 )
- 日時: 2012/02/26 14:56
- 名前: 霧アリス ◆tr.t4dJfuU (ID: LQ45f2Hx)
- 参照: http://id12.fm-p.jp/329/mpmpop/
…霧アリスです。
一応これが†青い空と紫の雲†の一話目ですね。
…実は今気付いたのですがタイトルが†そこにあるべき運命†になっていましたね…。
今から全部直していきたいとおもいます。
…最初っから駄作臭がすごいですね…((
…そしてここで少し予告ですがオリジナル作品にでてくるキャラを近いうちに募集したいとおもいます。
キャラクターシートや世界観が決まり次第募集しますのでよければ^^
ちなみに一話にでてきたアル君ですが実はいうと仲がいいとある方に考案してもらったキャラです。
勿論許可を貰ってのものですのでご了承ください。
そして…実は言うとこの一話しか書いていなかったりします。
自分の更新速度が遅すぎて…頭の中に大体構想はあるんですけどね…それを小説にして書くのが…ねぇ…((
では今回はここまでです。
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