複雑・ファジー小説

Re: ラバソウ 警視庁刑事部捜査一課第二強行犯捜査第四係 ( No.66 )
日時: 2013/02/04 21:40
名前: ゆぅ (ID: hAtlip/J)

「とするとナイフには少なくとも山口さんの指紋はついていなければならないって訳です」





真山がそう言うと、陣内は「ああ・・・」と呟き、






「素晴らしい!さすが真山さんや!」と言い、パチパチと拍手をした。







「陣内さんがアホなだけじゃないで———」







木元が口を挟むと、陣内は木元の頭をパチンと叩きながら言った。







「お前に言っとらんがな!ワシはアホなんとちゃう。頭が良すぎて単純な事に気づかれへんだけや」








「アホらしー」







木元はそう呟くと画面に目を戻し、手をキーボードに置いた。







「だからあたし心配だったんですよ。陣内さん勝手に誰かの手に渡しちゃうんじゃないかとか。案の定の結果でしたけどね」






木元はそう嫌味をたれながらまたアルファベットを打ち込みはじめる。








「せやからお前わしゃ上司やぞ!」







「上司でも使いモンにならなかったら大人しく部下に従えデクノボー!」









木元はそう言って陣内を見る。






陣内は目をギョロッとして言う。







「ちょ、お前表出ろやお前!」







「あぁ?やんのか」






「やったろやないかい」




「まじですか。死んでも知らないですよ」






「やらへんわ」







「まじですか」