複雑・ファジー小説

Re: 龍の宅急便。 -Bring Heart to Lover- ( No.24 )
日時: 2012/04/15 04:59
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: OHq3ryuj)
参照: 更新する文章が短い? その分回数が多いとです(相対値)

 ちょうど良いから、万象式について追記。
 人が書いて今まさに発動している万象式にチャチャを入れるなぞと言う芸当は、そーとー技量がないと出来ないということを頭にインしてほしい。
 何せ「力の塊」っちゅーのは単純な奴で、一つの命令から二つ以上の行動を起こすことが出来ないし、二つ以上の命令を一気にこなすことも出来ない。もしそれを無理矢理させると、「力の塊」が混乱を起こして、命令に対する行動がハチャメチャなことになってしまう。
 発動中の万象式の中に他人が命令を滑り込ませるには、間断なく下される命令の隙間にねじ込むしかない。でもそれがどんなに難しいことか。たとえようもないほど、と本当は言いたいところだけど、強いてたとえるなら、固定していないまち針にノミとタガネで穴を開けるよりも難しい。
 そんな神経が擦り切れるほどの集中力と気の遠くなる技術が要る芸当を、この王様は、まあ涼しい涼しいお顔であっさりとしてのけたのだ。しかも僕の意志とぜんぜん違う。ポカーンするのも無理ない。