複雑・ファジー小説

Re: --12人の巫女と1人の少年--  巫女募集中!! ( No.13 )
日時: 2012/03/28 14:31
名前: 歌音 (ID: F08K/Z64)




*Prologue*




「またなぁー、未来ー!」

「おう、またなぁー!」

いつもの帰り道、いつもの場所であいつと別れ、後は一人でそのまま家に帰る。
それがオレのお決まりの帰り道コース。
下手に寄り道とかすると変なのにからまれて、帰るのが遅くなっちまうからこれが一番安全かつ利口な帰り道だ。
今日もこのお決まりのコースで帰ろうと思って居たがあの子に出会ってしまった。
俺の運命を大きく変えることとなるあの子に——

いつもの道をボ〜と歩きながら、角のコンビニを曲がろうとしたその時!

「ふんふふ〜ん♪」

「うわっ?!」

目の前をモコモコの羊みたいな恰好をしたオレと同じくらいの歳の女の子が通り過ぎ去って行った。
オレはビックリして尻餅をついたが女の子は何事も無かったかのように、普通に去っていく。
何故か自然と目の前を通る女の子を目で追う。
そして女の子が見えなくなった直後、我に返った。

「お、オレ今…」

どうしてか分からないが頭がボヤァ〜とし、頭に浮かんでくるのはさっきの女の子の姿。
それに心には何かが引っ掛かるような感覚が……。
今この感じが何なのか、オレはまだよく分かっていなかったけが何故かあの子を追いかけないと! 
と、という衝動に駆られ、急いで立ち上がりあの子の後を追いかける。
どうしてそう思ったのか、どうしてそんなことをするのか、頭では全然分からない。
むしろ、何も考えていなく真っ白な靄がかかった感じだった…。


数分後。
信号待ちしてるあの子を見つけた。
後姿で顔は分からないがなんとなくあの子は絶対美人だとオレの中で確信があった。
なんでそんな確信があるのかもも分からないけど…。
しばらくして信号は青になり横断歩道を渡って行く。
意思関係無く、オレは彼女の後を付いて行った。
それはいつもの好奇心からなのか。それともあの女の子に俺が引き寄せられているのか。
変な事を考えながら、オレは彼女の後をついて行った…。


「ふんふふふふん〜♪」

「っ?」

鼻歌を歌いながらまっすぐ歩いていたあの子が急に曲がった。
まがった先は、苔が生えまくってボロボロな神社だった…。
とても大都会の中にある神社とは思えないくらいの…。
こんなところになんにがあるんだ?
そう思いながら神社に入ろうとした瞬間、

「ねぇ……」

「うわっ?!!」

オレよりも五分くらい早く神社に入っていたあの子がいきなり俺の目の前に現れた。
あと青はアニメとかにいろうなロリ系な顔だった…///

「えっと…その…///」

いきなり出てきたことにビックリしたのと、あの子が可愛すぎて照れるので呂律が上手く回らない。
そんなオレにあの子はどんどん顔を近づけてきて……

「貴方は私の鎖、解いてくれる……?」

と囁いた直後、オレ達の頭の上に黄色く光っている何かが出てきて、オレとあの子を包み込み始めた。
オレは意味が分からないしこんなのに掴まりたくないと、必死に抵抗したがだんだん意識が薄れてきて……最終的には気を失った……