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「すげえ……。」


今俺は城の中にいる。
この城は中世ヨーロッパみたいな見た目だったが中もそんな感じだ。
シャンデリアが綺麗に輝いている…。

「未来!　さっさと来るぞ!」

「あっ、ああ…ごめん。」

タヌキの案内ので迷路みたいな城の中を歩いていく。
この城は凄く広いな……。
大きな赤い扉の前に着いたところでタヌキは止まった。

「ここに国王様が居るぞ。」

「ここか……。」


俺の中にはまだ不安が残っていたが、ここが何処なのか?　とかあといろいろを知るために勇気を振り絞って扉に手をかけた。

『ギィィィィィ』

扉は大きな音を立てながらゆっくり開いていく。
そして、オレとタヌキは扉の中へと入って行く。

「国王様、未来を連れてきましたぞ!」

…あいつが国王…。
タヌキが声をかけた先にはいかにも国王らしいマントさして王冠の黒いひげを生やした４０代くらいのオッサンが居た。

「マナ。未来君を案内してくれてありがとう。」

「いえいえ、それほどでもぉ〜///」

タヌキは照れているのか変な飛び方をしている…。


「君が未来君だね…。」

国王は真っ直ぐオレを見ながら言って来た。