複雑・ファジー小説

Re: 水車の廻る刹那に【千年桜 パート1更新!】 ( No.48 )
日時: 2012/04/25 17:00
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kGzKtlhP)



                         ◆


 翌日。勿論、この日は学校がある(ただし蛍は不登校の為、行かない)。
 俺は、普通にヒナと勇気とくだらない話をしていた。


「そういえば、知ってる? 最近噂された、学校の怪談」


 ヒナが、その話を持ちかけたのが、発端だった。
 一瞬、俺は「階段」と勘違いして、


「は? 階段なら、教室を出たところに在るだろ」


 と返した。


「じゃなくて! 怪奇談笑の怪談!」


 ヒナの突っ込みが炸裂する。
 最初の頃は、突っ込み役のような気がしたが、だんだんとボケ役も出来るようになった今日この頃。うん、ボケって結構楽しい。


「ほらあ! 小等部の体育館裏に、植物園っていうのがあるでしょう?」
「ああ、あったな」


 勇気が頷く。
 転校してきたばかりの俺は行った事がないが、ヒナと勇気は随分そこで鬼ごっこや高鬼をしたことだ。


「その奥に、戦争中不発弾とかに巻き込まれ亡くなった人たちを鎮めるために作られた、碑があるの。今まで何てことも無かったんだけど、ここんところ火傷だらけの悪霊が現れて、あそこに入った生徒の何人かが、行方不明になっているの」
「まさに、神隠しってとこか」


 勇気の言葉に、ヒナが頷く。


「だから、今小等部では、あそこで遊ぶなって言われているんだって。ここらへんに警察は無いから、先生たちは自警団と一緒に捜査しているみたい」


 この村は、特殊な結界があるらしく、霊感や見鬼の才が無い人でも、妖を視ることが出来る。だが、妖を否定している人間には、妖は視えないのだ。その為この事件を、摩訶不思議な出来事をはなっから否定している警察を頼ることは出来ないのだ。
 まあ、通常の人間よりも遥かに優れた人間や妖怪が居るから、頼る必要も無いと思うけど。


「でも、どうして今、こんなことが起きてるんだろう。もう、六十年以上も経ったことなのに」


 ヒナが首を傾げた。
 ヒナの本名は四月一日雛。ゴーレムや傀儡の術としても有名な、人形を操る術を持つ、人形師だ。だから当然、不可思議なことや呪術のことには詳しい。
 けれど、死者が暴走する術など、あるのだろうか。また、誰が何のためにそんなことをしたのだろうか。
 謎は謎として残る。

 俺は半分は神の血を引いているとはいえ、ちょっと前までは普通の人間として過ごしてきたから、そこらへんは全然わからない。



「さあなあ・・・・・・。ここはやっぱり、総合専門家にお伺いしたほうがいいんじゃないのか?」
「総合専門家?」



 勇気の言葉に、天が訝しげに聞いた。
 勇気は、ニヤリと笑った。
























「ほら、いるじゃねえか。
 神を相棒として一緒に居る、大胆不敵な言霊師の巫女様がよ」



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