複雑・ファジー小説
- Re: 桔梗ちゃんの不思議な日常。【オリキャラ募集開始!!】 ( No.39 )
- 日時: 2012/10/21 21:58
- 名前: 藍永智子 (ID: w/bUrDOd)
わぁ火矢さんッ!!!! とっ投稿有難うございますっ!! もう話も滅茶苦茶だから愛想を尽かされたものかと…ゴホンッ! しかも、またなんて魅力的なキャラクターを…!! 月草さん、三郎さん、これからよろしくお願いしますね。容姿などに希望があれば、おっしゃってください。なんなく受けますので(^^)
まだまだキャラは募集中ですので、他の皆様の応募も待っています!
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再び場所は切り替わって、星宮家——。
「失礼、挨拶に参りました——」
扉の向こうから突如聞こえた、冷たく——驚くほど鋭く——よく通る、男の人の声。
桔梗は「誰」と言いかけた口を閉じた。不思議と冴えた脳は、一瞬のうちにそれが玄関にあった靴の主なのであろうと推理し、また、この人物があやめと相当親しいのだろう、ということも解った。
外にいる人物とあやめの関係を大体推測し理解した桔梗を見て、逆にあやめはそれを察し、説明はしなかった。
少し間をとってから、あやめがその人に部屋に入るように促した。
「……良いよ、入って」
「うん。まぁ……言われなくても入るつもりだったんだが」
「……最早、返す言葉も見つからないよ」
「俺に口で勝てると思ってる?」
「その前に、正当な勝負が成り立つとは思えないけど……?」
「ごもっともだ。」
「否定しないんだね!?」
……思わず「あやめが二人いたらこんな感じなんだろうな」と言ってしまうような会話をしながら部屋に入ってきた人物を見て、桔梗は大いに驚いた。
今時珍しい和服姿の青年だった。髪はあやめとよく似た栗色のくせっ毛で、違うと言えば長さくらい。
びっくりする所といえば、他にも数えきれないくらいあったのだが——その中でも一番人事難いのは、この人物が思っていたよりも随分若かった……というより、
「同い年なの? ……ですか?」
敬語を使うべきか否かで迷ったため、言葉遣いが変になってしまったが、そんなことは些細な問題である。
そう、その人物はあきらかに大人と呼ぶには若過ぎ、だからといって子供と呼ぶのは憚られる様な年齢——つまり、中学生くらい——に見えたのだ。
「……へぇ、あやめが言うだけあって良い目してるね、キキョーさん」
「!」
まだ、名は教えていないはずだ。相手の名すら知らない。
すると、そんな心中を察したようにその人が言った。
「あやめから聞いた」
あぁ成程、と納得しかけるとあやめが待ったをかけた。
「ちょちょちょ!! 私、桔梗の話したことないよ!?」
「うん、勿論嘘」
『オイッ!!』
「……だってころりと騙されてる人を見るのって楽しいじゃんか」
『……オイッッ!!』
「さっきから思ってたけど、随分見事にハモるんだな」
はた、と二人は顔を見合わせ、頷いてからもう一度彼の方を見た。
『少しくらい空気を読めぇぇ—————————!!!!』
笑ってしまうくらい、二人のセリフは息ぴったりだった。