複雑・ファジー小説
- Re: 黒魔女と契約者【コメ募集中!】 ( No.31 )
- 日時: 2012/11/17 10:25
- 名前: 灰色 ◆/6D66bp.xk (ID: FtPJcOXY)
- 参照: 第一章「学院の日常」
ドゴォォンッ!!
「「「「!?」」」」
隣の教室から、何か堅いものを破壊したような音が聞こえた。
皆が動きを止めて音のしたほうを見る。
確か、あちらの教室はキャサリン様の——
私の思考はとある人物の声で中断させられた。
「——わわっ、退いてぇっ!」
「「「「!」」」」
乱入者は天使のラフィーさん。
よく見ると、彼の身長の三分の二くらいの大きさもあるのこぎりが暴走していた。
「なっ……」
スペードが小さく声を上げる。その視線の先はあのお二人で、ラフィーさんは二人に向かっていた。
身をていしてでも助けに行こうとするも、見たところあののこぎりは全てを斬ってしまう天界の刃。いくら私やスペードでも止められない。
今の状況を一瞬で把握し、横目でスペードを見れば彼もどうすれば良いのか悩んでいるようだった。
「……スペードさん」
「ああ、仕方ないな」
二人とも考えている事は一緒らしい。
不本意ながらも目を合わせ合図をしながら、二人で三人のいる現場に突っ込んだ。
「うわあぁぁっ!! だ、誰か止めてぇっ!」
「玲華ちゃんっ」
アリア様が玲華様を庇うように抱きしめた時、私たちはたどり着いた。
スペードはのこぎりの取っ手を蹴り上げ、私はその向きを変えた。大きな破壊音が響きく。
騒ぎを聞きつけたマダムが駆け付けてきた。
「何をしている!」
「すすすすすみませぇん!! 僕ですぅっ!」
ラフィーさんは呂律が回っていない口で何度も謝った。
そんな彼を追い掛けてきたのはパートナーのキャサリン様。
「ラフィー!」
「キ、キャサリン様……!!」
彼女はラフィーさんの無事を確認すると、周りを見渡して頭を下げた。
「すみません、マダム、皆さん。処理はわたしたちがやるので続けて下さい」
「……わかった。——残り二分だぞ!」
マダムが叫ぶと共に、他の皆様は攻防を再開していた。
するとその二人は私たち四人の所まで来て、再び頭を下げた。
「ごめんなさいっ。わたしがよそ見してたから……」
「いいえっ!! 全て至らない僕のせいです……。本当に申し訳ありませんでした」
二人は——特にラフィーさんはとても反省しているようだ。結果オーライ。他の三人もそう思ったらしく、アリア様が代表して代弁した。
「誰も怪我をしていないし、大丈夫ですよ。気にしないで下さい」
「で、でも……。僕、何てお詫びすればいいのかっ……!!」
「ラファエルさん、お詫びでしたらその壊れた壁の修理をお願いします」
「はぃ……」
ようやく納得したラフィーさんはもう一度謝罪を済ませ、キャサリン様に連れて帰られた。
「ありがとう、クラウディアさん」
「いえ、お礼を言うのはこちらです。あなたは玲華様を庇って下さいました」
「そうよ。……あ、ありがとう、アリアさん」
——『5』
「いいの。スペードもご苦労様」
「……自分は当然の事をしたまでだ」
——『4』
「……にしても、全くよね。ラファエルのドジっぷりも」
——『3』
「遂に殺人未遂だしな」
——『2』
「あ、そうそうスペードさん」
「?」
——『1』
「失礼致します」
私はスペードの胸部に触れた。
——『0』
next→>>35
* * *
ハプニング発生☆
数字の意味は何でしょうか?
2012.05.01
キャラ1ペアなくしました。
混乱させてしまって申し訳ありません。
修正:2012.05.22
