複雑・ファジー小説

Re: かみさま世界《第三章突入っ!!》 ( No.64 )
日時: 2012/06/06 20:35
名前: 六花 ◆6qjBq4Z8HU (ID: KqRHiSU0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode





—————神の、娘?

うそ、でしょう?


そう問おうとしたが、のどが渇いて声がうまく出なかった。
無意識に止めていた息をはき出し、鼓動を鎮めるように努力する。

幾度かそうやった後、結はまっすぐと目の前の神を見つめる。



———————嘘をついているようには見えない。


…だが。

そんな突拍子もない話、すぐに信じられる訳は。



「思い当たる節があるんじゃないの?」

わかりきったように、陽が問う。




「……っ」

ない、と言えば嘘になる。
神の娘と言われれば、あぁそうかと、納得できてしまうだけの力をわたしは。



持っているのだから。

わたしが拾われた時のことも、わたしが持っているこの力の事も。



—————そう説明すれば、すべて納得がいく。

ふ、と息をはいてから、結は言葉を紡ぐ。



「もし、わたしが。…神の娘だと…して。何から、わたしを守るんですか…?」



「うん、まぁ…簡単に言うと、神」

さらりと事もなげに言う神に。






「…はぁ?」

思いっきり呆れた声が出た。