複雑・ファジー小説
- Re: 世界を救う1人の少女の物語◆コメント募集! ( No.16 )
- 日時: 2012/05/04 21:22
- 名前: 春嵐◇arashi (ID: GlabL33E)
- 参照: タイムトラベラー
キーンコーン…
その時、授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。
…次の授業は「魔剣術」だ。
授業じゃないから眠くならなくて良いかも…そんなことを考えていたら、案の定聖良が突っ込んできた。
「瑠奈ー!さすがに次の授業は寝ないよねー??」
余裕でそんなことを言える聖良は勿論勉強だけでなく実技も出来る優等生だ。
◆◇
広々とした体育館。
体育館のフロアは午後の陽ざしを眩しいくらいに反射していた。
魔剣術の授業はこの体育館で行う。
…しかし、私の心はそんな体育館とは反対に、めちゃくちゃ暗かった。
いや、だって!!
今日の授業は訓練も兼ねた練習試合をする。
2人1組になって、お互い試合をするのだ。
もちろん魔剣は訓練では使えないから、木刀を使うけど…
その相手が。
その相手がまさか…「あの」黒川結城なんて…!!
- Re: 世界を救う1人の少女の物語◆更新!!! ( No.17 )
- 日時: 2012/05/04 23:27
- 名前: 春嵐◇arashi (ID: GlabL33E)
- 参照: タイムトラベラー
…黒川結城。
多分この学年で知らない人はいないほどの有名人だ。
入学式では、新入生代表のあいさつをしていた。
…つまり、入試をトップで受かった人。
そして、お決まりのように運動も出来る。
…そんなめちゃくちゃ女子にモテそうな少年…なんだけど、なぜか人とは関わろうとしない。
そんな人と試合とか…。
負ける以前に怖い。
「瑠奈!あの黒川相手なんだって??頑張れ!」
女の子が相手の聖良は完全に人事モードだ。
「それぞれ位置につけー」
教官の声がする。
お互いに向かい合った。目が合った。
…やっぱり、怖い。
「それでは、スタート!」
試合が始まった。
とたんに黒川の目つきが変わった。
———本気だ。
- Re: 世界を救う1人の少女の物語◆更新!!! ( No.18 )
- 日時: 2012/05/05 10:31
- 名前: 春嵐◇arashi (ID: lQjP23yG)
- 参照: タイムトラベラー
…初めに黒川が動いた。
いきなり木刀の先が腕に迫る。
それを間一髪でよけて態勢をた立て直す。
「…チッ」
黒川から舌打ちが聞こえた。
…うわぁー感じ悪。
ってそんなこと言ってる暇じゃないんだけど。
今度は私が攻撃を仕掛ける番だ。
身長差がある分、高いところは狙えない。(そう!黒川は背も高いのだ!)
お腹をすばやく突こうとした。
しかしそれは素早く避けられてしまう。
時間がかかるほど、体力のない女子は不利だ。
素早く決着をつけてしまおう。
私はそう思った。