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複雑・ファジー小説
- Re: 記憶のカケラ ( No.11 )
- 日時: 2012/05/10 22:17
- 名前: 雷羅 (ID: 45QnB5qh)
———カツーン、カツーン
静かな屋敷の中に足音が響き渡る。
長い廊下が続いていた。
いくつかの部屋があり、一番手前の部屋の扉を開けた。
「なんでこんなに本が…?」
其処には、大量の本があった。
とても広く大きな部屋の壁全てに、本棚が置いてあり、本が隙間なく並べてあった。
さらに、棚に入らなかった分は床に高く、積んである。
この部屋だけで、軽く1000冊を超えそうだ。
部屋の隅にはシンプルな椅子が、置いてあった。
1冊を手に取り開く。
「おとぎ話、だな…」
どうやらこの部屋の本は全て、そうらしい。
「ん?…なんだこの本」
全ての本は背表紙が茶色なのに、1つだけ黒い背表紙の本があった。
その本を手に取り、椅子に座る。
そして、ページをめくり読み出した。
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