複雑・ファジー小説

Re: 記憶のカケラ ( No.37 )
日時: 2012/05/28 19:37
名前: 雷羅 (ID: 01wfR6nM)

「ライラック…か。綺麗…だな」

胸の辺りが、温かくなった。
何で…。

「んじゃー、ライラなっ!!」
そう満面の笑みで言った。

「ライラ…」
何処かで、聞いた覚えがある。

「あー。もしかして、嫌だったか?嫌ならやめるぞ?」
ライラと言った事について、言っているのだろうか。
「いや、別に、嫌ではないと思う」

「…そうか」
そう言ってフレアは、ベッドに寝転んだ。


「しっかし、よくそのリボンついてたな…」


「………」

「………」


いきなり静かになった。

「フレ—」







「う、あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」







と思ったら、いきなり叫び、勢いよく起き上がった。

「どうかした、フレア」


「ライラっ!!もう1回そのリボン見せろっ!!」
言われるがままに、右手のリボンを見せる。

「これが、どうしたんだ」




「やっぱり、ライラ、お前。————…『闇使い』のなか…?」
目を大きく見開いた。




「『闇使い』って、何だ。教えてくれ」
フレアを見つめる。






「———あぁ、分かった。———そうだな…じゃあこの世界の事から、話そうか」






フレアはそう言って、話し出した。