複雑・ファジー小説

Re: 記憶のカケラ 【オリキャラあと、1人募集中!!】 ( No.61 )
日時: 2012/06/06 17:07
名前: 雷羅 (ID: vkOByh3G)

「うぜぇ。気持ちわりぃ。だまれ。バラス」
会ってそうそうフレアは、暴言を吐きまくる。


つかつかとバラスの前まで行く。
そして、バラスのかけていた眼鏡を、取り上げた。

「あっ。何するんだい?眼鏡はないよ〜」
「うるせっ。どうせ、伊達だろ!!」


バラスと呼ばれた青年は、黒い所が一切無い白髪。
伊達眼鏡をかけている。


眼鏡を掛け直したバラスは、特に傷ついた様子も無い。
「うぅん、いいね〜。流石だね〜。林檎クン」


むしろ喜んでいる。


林檎クン、とは誰の事だろうか。


「林檎クン言うなっ!!」
キれた。
フレアが、キれた。


「…フレアのことか」
ぼそりと呟いた。


「ん〜。今は、フレア・フェルゴだっけ?」
ニコリと笑った。


さらにフレアは嫌がるように、顔を深く歪めた。
「…なんで、知ってんだよ…」


「フフッ。僕は何時でもどんな時でも、君を見ているからねぇ」
「気持ち悪いわ!!」
心の底から嫌がるフレア。


「冗談だよ。一応、僕。情報屋だから」
バラスは悪戯な笑みを浮べた。

「お前が言うと、冗談に聞こえねぇよ。しかも一応かよ」

「うん。だって全然、情報屋ぽっくないでしょ?」
「あぁ。ぜんぜっんな」
間髪を入れずにフレアは答えた。


「そこは嘘でも否定しない?普通」
しかも、思いっ切り言い切ったね?

笑みを、苦笑いに変えてバラスは言った。


「言われたくねぇなら、ちゃんと仕事しろ」
「仕事は、してるんだけどね…」
バラスは小さく呟いた。

フレアには聞こえていないのか、無言だ。



「まぁ…いいや。——ところでその女のコ、誰?」
そう言って笑いながら、私を指差す。


「……うるせぇ。指差すな」

「なんで、さっきからそんな仕打ち?」
聞いただけだよね…?

泣きそうな顔をする、バラス。


「ライラック・リルだ」
フレアの後ろから顔を覗かせ答えた。