プロローグ人は残酷な生き物だ。大切な人がいても、その人が自分にとって大切だと気付かずに傷つけ、自分の嫌いな人ならば理不尽に暴言を吐く。街行く人は皆それぞれの仮面をかぶり、素顔を知る人なんて存在しないのかもしれない。道行く人は偽善を語り、真実の悪意を隠しているだけかもしれない。誰かが死んでいなくなっても、時間をお金に忘れることができる。人間とはそういうふうに神様につくられた人形なのだ。これは、汚れてしまった現実で生きる、高校生たちの物語である。