複雑・ファジー小説

Re: 本当のわたし ( No.35 )
日時: 2012/07/15 21:02
名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: WIx7UXCq)
参照: 参照400突破、ありがとうございます!

「さあさあ、記念ラジオも4回目ですね。今回のパーソナリティは俺、箱舟風太郎と——」
「私、月乃だ。よろしく」
「うん、月乃さん、もっと笑った方が良いですよ?」
「煩い。私は基本こんな顔だ」
「駄目ですよ。印象悪くなりますよ?」
「何のだ」
「この小説とか、月乃さん自身とか」
「別に、私の印象など関係無い」
「うわー、かっこいいですね。そういうの言うと」
「…どうでも良いから、とっととやらないか?」
「そうですねー、と言っても、特にすること無いんですよね」
「………なんだ、それは」
「まぁ、秘密組織と同じで、『明るく楽しく元気よく』マイペースでやっていけば良いんですよ」
「………うん、その明るく楽しく——ってのは何だ?」
「え? 秘密組織の社内スローガン——」
「社内スローガン!? そんなものあったのか!?」
「はい、俺があそこに入ってからすぐ決めました、自分で」
「お前がかよ!」
「だって、そういう感じですよね?」
「…まぁ、無駄に明るくて元気あるけどな」
「で、楽しいでしょ?」
「………楽しい、——まぁ、ね」
「何ですか? その、微妙な反応」
「いやいや、何でも無い。それより、なんで今回のパーソナリティは私なんだ?」
「わぁ、月乃さん、話反らすの下手ですね」
「………悪かったな。で?」
「まぁ、前回までの玲音さんは本編でも出番が多いので、出番が少ない月乃さんに」
「出番が少ない、だと?」
「はい。ちょこっと出てくるだけじゃないですか?」
「…だって、私は普段寝てるんだ」
「そうですね。夜型人間、駄目人間、夢も希望も無い残念な人」
「………何だ、その言い方は」
「いいえ、別に何でも」
「と言うか、秘密組織には変な名前をつける奴が多いな」
「そうですか?」
「あぁ。青が玲音に『銀髪チャラチャラ男』って言ってたし、それに対して玲音も『チビでイマイチ頼りないけど、まぁ一応この秘密組織のボスっぽい位置についてる、まだまだお子ちゃまなジョー君』って言ったし——」
「………それはちょっと違う気が」
「あぁ、それから、真白はルーテア・カルツに『金色オッドアイゴスロリ少女』って言ってたな」
「月乃さん、無駄に記憶力良いですね」
「いや、『小説★カキコ』に書かれてる——」
「あぁっ! いつの間にパソコンなんて! 没収です!」
「あ、何すんだよ!」
「今はラジオ中ですよ? まったく、月乃さんは——」
「…お前なぁ。私の方が年上だぞ?」
「はい、知ってます。月乃さんの方が年ですね」
「………だから、もっと年上を敬え」
「…その言葉、どっかでも聞いたことがあるような——」
「あぁ、青に言ったな。あいつも、全く敬語を使わない」
「ボスですから、月乃さんが敬語を使わないと」
「だからって、だいぶ年下に敬語なんて、私は使いたくないね。そう思うと、風太郎はいっつも青に敬語を使ってるよな」
「…そうですねぇ」
「でも、『ボスと呼べ』って言ってるのに『青様』って呼ぶのは——」
「だって、名前を呼ばないと、折角の名前ですから」
「まぁ、そうだな」
「そう言えば、月乃さんは誰にでも呼び捨てですよね?」
「…まぁな。風太郎は?」
「その人によって、ですね。月乃さん、青様、玲音君、真白ちゃん——」
「ふぅん。玲音は、変な名前で呼んでくるな」
「あぁ、『風チャン』って呼ばれてますよ、俺」
「私は『月チャン』か…」
「真白ちゃんは『真白チャン』ですよね」
「けど、青だけは『ジョー君』か」
「『青チャン』にしたら『嬢ちゃん』みたいになるからですかね?」
「………え、いや、知らないけど」
「それにしても、やっぱ月乃さんの言う通りネーミングセンスがないかもしれないですね、秘密組織の人たち」
「お前も含めてな」
「秘密組織の名前は『ノーネーミングセンスーズ』とかにしたら良いと思いません?」
「……………何だよ、それ…!」
「あ、月乃さん、笑ってます」
「いや、笑って…ない……www」
「じゃあ、次から『ノーネーミングセンスーズ』で——」
「お願いだから止めてくれ」
「…そうですか。けど、キャラのネーミングセンスの無さは駄作者から来てますね」
「………え、そうなのか?」
「えぇ、だって秘密組織なんて、本当はもっとかっこいい名前をつけようとしたけど思い付かなかったから秘密組織のままなんですよ」
「…それはしらなかったな」
「と言うわけで、俺らで秘密組織の名前、考えましょうか」
「え」
「何が良いですかねぇ…」
「…おい」
「『明るく楽しく元気よく』は、どうですか?」
「………何だよ、それ…!」
「あ、じゃあ最近流行りの『ATG』みたいなのどうですか?」
「…どっかのアイドルグループか」
「うーん、思い付きませんねぇ」
「そりゃあ、これ書いてるのは——」
「あー、それ以上言ったら夢が壊されます」
「何の夢だ!?」
「夢と言えば、夢の国!」
「どういう思考回路してるんだ!?」
「こんなです」
「わかんねぇよ!」
「…そりゃあ困った」
「………風太郎——」
「あー、そんなに睨まないでくださいよ。それでなくても月乃さん目付き悪いのに……」
「………悪かったな。視力低いから、目細めないと見えないんだよ」
「眼鏡したらどうですか?」
「嫌だよ。そんなキャラじゃないし」
「なら、コンタクトは?」
「…目に異物を入れるなんて、怖すぎるだろ」
「意外と怖がりですね」
「そんなんじゃないぞ!?」
「はいはい、わかってますって」
「…本当か?」
「はい。それより、残り少なくなってきたので、宣伝でもしますか」
「宣伝?」
「はい、小説大会が始まったので、ここを読んでる読者様にらゼヒ投票を——」
「まず、ここを読んでる読者とかいるのか?」
「………わあ」
「コメント最近全然来ないし」
「………わあ」
「こんな小説、誰も読んでないだろ」
「………でも、参照数、上がってますよ?」
「押し間違いじゃね?」
「………駄作者さん、泣きますよ」
「知るか」
「…まぁ、そんなわけで、投票お願いします」
「だから、こんな小説——」
「それから、コメントも絶賛受け付け中です!」
「コメントなんて——」
「コメントしてくれたら、駄作者が泣いて喜ぶから!」
「…本当か?」
「本当です!」
「…そう」
「では、これで終わります! パーソナリティは俺、箱舟風太郎と——」
「月乃でした」
「ありがとうございました!」
「さようならー」