複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代『大切なお知らせ』 ( No.115 )
日時: 2013/09/30 14:53
名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)

第47話
「新たな敵?」

今日も平和な万屋センゴク

修哉「本日は晴れなり!」

出雲「午後から曇りだぞ。」

紫陽花「明後日は雨!」

ピンポーン

インターホンがなる

修哉「!お客さんか……來未。」

來未「はい。」

來未が玄関のドアを開ける

謎の男「!こんにちは。」

來未「……どうぞ。」

謎の男「失礼します。」

男が部屋に入ってくる

修哉「ようこそ。我が万屋センゴクへ。どうぞ、おかけになってください。」

謎の男「恐れ入ります。」

男が座る

修哉「それであなたのお名前は?」

謎の男「私、こういう者です。」

男が名刺を差し出す

修哉「……!諸子取扱兼監察方。山崎悟。……シンセングミか?」

悟「はい。」

修哉「んー。」

修哉が考え込む

修哉「……それで依頼とは?」

悟「私は今日、ここへ来たのはある事件の事を聞きたかったからです。」

出雲「ある事件?」

悟「はい。先日。起きた事件の事です。」

修哉「……先日と言えば……!」

和美と紫陽花と屡琉「!///」

女性陣が顔を赤らめる

出雲「悲劇の日か……。」

來未「正確にはプールに行った時ね。」

修哉「詳しくは夏の思い出編(番外編)。>>85->>86 >>89->>91を見てね。」

出雲「見るのは自己責任でお願いします。」

話を戻します

悟「その日の深夜0時。事件は起こりました。被害に遭ったのは万屋ヘイセイの束さん。」

悟が写真を見せる

修哉「なる程……。」

悟「傷は一箇所。しかし、かなりの重体です。……事件現場には壊れたビデオカメラ。お菓子の袋。そしてなぜかチェスの駒が落ちてました。」

修哉「!チェスの駒?……ちなみに山崎さん。その駒は何だ?王か?女王か?」

悟「えーっと……ちょっと待ってください……これは……僧侶ですね。」

修哉「!(死の方か……はたまた生の方か……どっちにしたって幹部が動くほどだからな。)」

紫陽花「でも、その事件がうちと何の関係があるの?」

悟「……実は我が万屋のリーダー、近藤局長……あっ、リーダーが元万屋ヤマタイコクメンバー全員に事情聴取をして来いと……。」

理夏「!近藤局長?」

屡琉「(ゴットチャイルド)。」

出雲「……警察にはちゃんと許可取ったのか?」

悟「それはもちろんです。」

修哉「……山崎さん。」

悟「!はい?」

修哉「少なくともその日、俺達は精神をやられていて……。」

出雲「(お前のせいでな。)」

修哉「とても人に怪我を負わせる余裕なんてなかった。信じてもらえないと思うけどこれはホントの話だ。」

出雲「(俺、怪我したぞ。)」

修哉が悟の眼を見る

悟「……分かりました。」

出雲「ちなみにその束さんって人は今、どうなってんだ?事情とか聞けねぇのか?」

悟「それが……。」

悟が急に黙る

修哉「?」

中央病院

杉田「これはひどすぎる。」

束「……。」

焔「……。」

看護師A「……おいおい。聞いたか?140号室の束さん。」

看護婦A「えぇ。聞いたわ。金輪際、目を覚ますことはないみたいね。」

看護師B「かわいそうに。証拠さえ残っていればね……。」

万屋センゴク

修哉「な!?意識不明の昏睡状態!?」

センゴクメンバー「!?」

悟「はい。」

出雲「そんな事……普通じゃ有り得ねぇだろう。」

悟「それが現状、有り得ているんです。」

修哉「……。」

悟「傷はたったの一箇所。しかし、そのたった一箇所のせいで……。」

修哉「ちょっと悪い。」

修哉が自室に戻る

悟「?」

修哉「……。」

修哉がどこかに電話をかける

中央病院

焔「……。」

焔の携帯がなる(マナーモード)

焔「……!失礼。」

杉田「!」

焔が病院を出る

焔「もしもし。」

修哉「もしもし……焔か?」

焔「!早速、お前のところにも来たか……。」

修哉「お前のところ?……!まさか、お前も?」

焔「あぁ。今朝早く、シンセングミが来た。」

修哉「そっか。じゃー、話が早い。焔。」

焔「何だ?」

修哉「束さんの怪我はあいつの仕業か?」

焔「多分な……。」

修哉「やっぱりか……でも意識不明の昏睡状態ってマジかよ?」

焔「本当だ。俺も正直、信じられない。」

修哉「そっか……なぁ、焔。」

焔「なんだ?」

修哉「何か、きな臭くねぇか?」

焔「!やはり、お前もそう思うか?」

修哉「あぁ。あいつらの正分はあくまでチェス風バトル。それが闇討ち?おかしいだろう。」

焔「……。」

修哉「俺はヘイセイの事が気がかりだ。姉さんや拓哉の事が心配でならねぇ。」

焔「同じ、哉だからな。」

修哉「……親友だ。」

焔「だが、お前も気をつけろ。ほとんどの万屋のリーダー達から目を付けられているぞ。」

修哉「いやー、モテる男は辛いな。」

焔「……それでなんだが。」

修哉「……無視はやっぱり痛いな。」

焔「お前は調子に乗りすぎだ。少しは気を引き締めろ。」

修哉「ヘイヘイ。」

焔「!……それと圭一と連絡をとった。」

修哉「!」

焔「いいか、修哉。くれぐれも無茶をするなよ。」

修哉「了解!」

焔「(本当に分かっているのか……。)気をつけろ。相手は万屋アヅチモモヤマだ。」

修哉「……とにかく全員、ぶっ飛ばせばいいんだな。」

焔「おい。」

だが、この時、真田修哉、及び、センゴクメンバーは知るよしも無かった……万屋アヅチモモヤマという壁があまりにも大きすぎることに……
そしてキュウセッキの猛威も……気づくことはなかった

焔「じゃー、もう切るぞ。俺も仕事が残って……。」

修哉「焔!」

焔「!何だ?」

修哉「奥さんのマリさんといつまでもお幸せに。」

焔「修哉。お前が入院した時はちゃんと永眠させてやる。」

修哉「それお医者様の発言じゃないよ!?」

一方の万屋アヅチモモヤマ

輝「みんなー。ご飯できたよー。」

輝以外のアヅチモモヤマメンバー「!?」

輝以外のアヅチモモヤマメンバーが冷や汗をかく

輝「今日のご飯はチーズ入りハンバーグだよ。」

アヅチモモヤマメンバーが席につく

それでは実食です!

圭一「い、いただきます。」

恭輔「ゴチになります。」

喜代美「いただきます。」

刹姫「……。」

吾良「うぬ。」

透「(まだ、死にたくない。)」

全員がハンバーグを口に運ぶ
感想は!?

輝以外のアヅチモモヤマメンバー「(不味い!)」

恭輔「(何だ、これ?中身、ベチョベチョ。)」

喜代美「(!火、通ってない!)」

透「(うーん。)」

五良「(相変わらず、独創的な味だ。)」

刹姫「……ハム。」

圭一「(ふっ。)」

アヅチモモヤマメンバーが苦々しい顔をする

輝「……やっぱり、不味いよね……。」

輝が俯く

圭一「!……おかわり!」

輝「!」

圭一「?おかわり!」

輝「う、うん。」

輝がハンバーグをお皿に置く

圭一が急いで食べる

圭一「ごちそうさん!」

透「(早!)」

圭一が手を合わせる!

輝「!圭ちゃん……。ごめんね。美味しくない料理、食べさ……。」

圭一が輝の口を塞ぐ
あっ、勿論、手ですよ!?

輝「んっ!?」

圭一「バーカ。クソ不味い飯なんて食えるかよ。上手いから食ってんだよ。勘違いすんな。……ちょっとギャルゲーの続きやってくる。」

圭一が出て行く

輝「圭ちゃん……。」

刹姫「……美味しい。」

輝「!刹姫。……不味くないの?」

刹姫「案外いけるよ。……それに料理に必要なのは愛情。大丈夫。愛情は合格。後はあんたの頑張り次第。」

刹姫が輝の頭を撫でる

輝「刹姫……。」

喜代美「(姉さん、素敵!)」

恭輔「(リーダー、大丈夫かな?)」

透「ちょっと様子見てくる。」

圭一の部屋

透「リーダー、大丈……リーダー!?」

そこには天に召された?圭一の姿があった

豊臣圭一 享年16歳
短くも激し……

圭一「勝手に殺すな!」

一方のアヅチモモヤマメンバー達

刹姫と五良と喜代美と恭輔「(これも試練。)」

他のアヅチモモヤマメンバーは人知れず泣いていた

ちなみに料理のうまさランキング(万屋ヤマタイコクメンバーの嫁)

赤橋涼子
織田和美
木田真莉子