複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代『ぬこさん。ありがとう』 ( No.147 )
日時: 2013/09/30 14:23
名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)

第63話
「玄武!」

ヘイセイ本部

千佐都「ハァ、ハァ。」

サーペルト「話にならんな。」

サーペルトは落ち着いた口調で千佐都を見る

千佐都は肩や手足から血を流していた

ヘイセイ兵達「……。」

ヘイセイ兵達もボロボロだった

千佐都「(数年の間にこの人達に何が……。)」

サーペルト「……もういい。縛れ。」

キュウセッキ兵Q「はい。」

キュウセッキ兵達が千佐都とヘイセイ兵達を縛る

サーペルト「(さて、次だ。)おい。」

サーペルトがキュウセッキ兵の1人を呼ぶ

キュウセッキ兵Q「はい!」

サーペルト「テレビ局に電話しろ。」

キュウセッキ兵Q「?」

サーペルト「そしてここに繋げ。全日本に放送している所にだ。」

キュウセッキ兵Q「!了解です!」

キュウセッキ兵P「サーペルト様、一体、何を?」

サーペルト「……簡単な話だ。」

キュウセッキ兵P「?」

サーペルト「こいつを餌に他の仲間を呼ぶんだ。」

千佐都「!?だ、ダメ!」

千佐都が抵抗する!

サーペルト「お前には聞いてねぇよ。」

サーペルトが千佐都を蹴り上げる

千佐都「っあ!」

サーペルト「どうだ?」

キュウセッキ兵P「それはいい考えです!」

一方その頃

真綾と愛理と奈美「……。」

真綾達はひと通り、キュウセッキ兵を倒し国民を少しずつ避難させていた

真綾「……。」

しかし、真綾だけは何か拭いきれないものがあった

奈美「……どうかした?」

真綾「何か……嫌な感じが……。」

愛理「確かに変だ。さっきからキュウセッキ兵ばっかりで幹部とは出会わない。」

国民F「!お、おい!何だ!」

国民E「な、んだ!?」

国民D「TVが!?」

真綾「……!」

真綾がTVを見るとそこには衝撃の映像が流れていた

TV

サーペルト「……全国の万屋の諸君。俺は万屋キュウセッキのリーダー。タートル・サーペルトだ。」

真綾「タートル!」

TVにはサーペルトとキュウセッキ兵と縛られた千佐都とヘイセイ兵の姿があった

ルナ「……。」

サーペルト「数年前、我々、キュウセッキはヤマタイコクの手によって一度は壊滅した。……だが、憎しみを倍増させ蘇った!」

フレイム「……。」

サーペルト「これも全てヘイセイとヤマタイコクに復讐するため!」

ソイル「……。」

サーペルト「ヘイセイの時代は終わる。そして新たな時代!シンセッキが生まれる!」

ケール「……。」

サーペルト「ヘイセイメンバーに告ぐ!2時間後!ヘイセイ特別闘技場にてこの虹の王を殺す!」

全員「!?」

サーペルト「!あ、それと万屋ヤマタイコクの7人。」

サーペルトがカメラを睨む

サーペルト「余計な考えを起こすんじゃないぞ。お前ら、では何も出来ん。」

サーペルトには絶対の自信があった
だが、このサーペルトの挑発が色んな人を突き動かしてしまった

万屋コフン

ヤマト「……哀れ。」

万屋アスカ

泰史「……。」

万屋ヘイアン

玲央奈「……美しくありませんわ。」

万屋ショウワ

マスカット「フッフッフッ。」

総理大臣官邸

小泉は苦々しい顔をしながらTV中継を見ていた

するとそこに大臣が……

大臣A「総理!」

小泉「くーっ。タートル。遂に動いたか……。」

大臣A「す、すぐに軍を!」

小泉「……あいつらを呼べ!」

国会議事堂 会議室

普段は定例会議に使われている会議室
そこに軍の人が集められたのだが……

小泉「……半分も来てないじゃないか!それも上の階級の奴らが!」

何と集まったのはたったの2人、水無月と睦月

水無月「……全く。」

睦月「……。」

するとそこに1人の男が入ってきた

謎の男「すいません!遅れました!」

小泉「!卯月!」

★軍★

卯月(うづき)
年齢【20歳】
性別【男】
武器【格闘術】
身長【170cm以上、180cm以下】
髪の色【金髪で短髪】
目の色【青】
軍での役割【少尉】
性格【熱血漢でいい奴。努力家で冷静沈着】
補足【水無月や睦月の先輩。実力は睦月や水無月以上なのだが自由に動くために少尉になった。軍の元帥とは婚約者、修哉とは顔なじみ(てか、知り合い)】
ネタバレ【修哉の義理兄になる人(修哉の実の姉が卯月と結婚するため)】

卯月「!あれ?」

卯月が周りを見渡す

卯月「中将殿や准将殿は?」

小泉「……知らん!」

卯月「!(随分と小泉さん、機嫌が悪いな。)」

睦月「(俺らが来た時からこんな感じです。)」

水無月「全く。国もそうだけど軍も纏まりがないわね。特に元帥が……。」

水無月が卯月を見る

卯月「うぐ。」

卯月は何も言えなかった

小泉「……他の奴らも少しは師走や葉月を見習って欲しいものだ。」

卯月「!大尉殿や中尉殿?」

小泉「あぁ。いち早く北海道に向かった。」

卯月「……(さすが)。」

★解説★

実はここだけの話、軍の人は自由人が意外に多いのだ(ただし、中には別の仕事をしている人もいる)

小泉「とにかく、お前らも早く北海道に向かってくれ!」

卯月「はい!」

水無月「!」

睦月「……。」

TV中継

サーペルト「それと……ヤマタイコクやヘイセイ以外で俺をぶっ飛ばしたい奴がいたら遠慮なく来い。そのかわり……死を覚悟しろ。」

卯月「それにしても何だ、奴の異常な自信は……昔のキュウセッキはそれ程、強くなかったはずだが……。」

サーペルト「……。」

サーペルトが再度、カメラを確認する

サーペルト「(せっかくの生中継。TVの前の奴らに面白いものを見せてやろう。)」

サーペルトが眼をつぶる

サーペルト「俺の真の姿を見よ。……あぁー!」

卯月「!」

サーペントの体がどんどん黒色に染まる

小泉「!」

サーペルトの姿が変わっていく
それはまるで何かの生き物のようだ

大臣A「な、何だ!?」

サーペルト「うおー!」

卯月「こ、これは!」

サーペルトは前の体の2倍以上の大きさの亀になった

睦月「!?」

サーペルト玄武「……合成生物の力、モデルは玄武だ。」

水無月「……だから、冬帝。」

サーペルト玄武「少なくとも白虎や朱雀や青龍じゃないと俺は倒せんぞ。」

卯月「また、物騒な力を……。」

サーペルトの真の力!