複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代『キュウセッキ編。』 ( No.153 )
日時: 2013/09/30 14:17
名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)

第66話
「明かされる過去!」

キュウセッキ隊長「ほ、報告……。」

そこにやって来たのは……!

真綾「タートル・サーペルト!」

愛理と奈美「……」

ヘイセイメンバーの幹部達!

ヘヴン「(女王に騎士、それに戦車。)」

国民「!真綾様!愛理様!奈美様!」

キュウセッキ隊長「ぜ、全滅で…す。」

キュウセッキの隊長達が倒れる!

キュウセッキ兵Z「た、隊長達がやられた!」

ケール「……。」

国民A「ヤッター!」

子供C「頑張れー!」

真綾「……。」

真綾達がサーペルトに近づく

真綾「!」

真綾の目線の先には虫の息の千佐都の姿が……

奈美「っ……!ヒドイ。」

フレイム「(幹部が3人。)」

千佐都「真綾!愛理!奈美!逃げて!」

千佐都が必死に声を出す

愛理「逃げる?馬鹿なこと言わないでください。王や国民をおいて逃げられるわけないでしょう!」

愛理が愛刀、花梨を出す!

真綾「タートル・サーペルト!」

真綾がサーペルトを睨む

真綾「何故、あなたは憎しみを生むんですか!?」

サーペルト「憎しみを生む?それはちょっと間違えだ。お前らがいや……正確にはあいつらが憎しみを作った。」

真綾「!」

回想、数十年前

とある定例会議のとき

サーペルト【20代】「断るだと!?」

サーペルト。当時、20代

千佐都母「えぇ。」

先代の宮本「あぁ。」

真田修哉父「……。」

雲雀「……。」

サーペルト【20代】「ふざけるな!俺達が同盟を組めば日本政府は勿論、天下だってとれるんだぞ!それだけではない!海外の国を侵略できる!更には裏政府すら潰せる!」

千佐都母「天下をとる?何を馬鹿なことを考えているの?」

タイショウリーダー「……。」

ナラリーダー「……。」

カマクラリーダー「……。」

サーペルト【20代】「馬鹿なことだと!?俺は真剣だ!」

サーペルトが机を叩く

雲雀「では、聞きますがあなたは天下をとったら何をしたいんですか?」

サーペルト【20代】「!何をしたい?」

雲雀「そして、何が欲しいんですか?」

サーペルト【20代】「決まっている。力だ!誰もが屈し、何者も寄せ付けない圧倒的力!」

先代の宮本「……力だけの万屋に天下はとれない。」

サーペルト【20代】「何?」

先代の宮本が刀を取り出す

先代の宮本「刀ってのは嫌なもんだ。切れ味が良すぎる。その分、いつか大事なもんまで斬っちまう。」

修哉父「だな。特に強い奴ほど周りが見えねぇもんだ。」

タイショウリーダー「……まるでお前達、みたいだな。」

タイショウリーダーが毒を吐く

修哉父と先代の宮本「……。」

タイショウリーダー「!否定しないのか?」

修哉父「事実だ。現に俺は大切なものを守り抜けなかった。」

タイショウリーダー「……。」

先代の宮本「話はそれだけか?だったら俺は帰る。大切な仕事が残っているかな。」

先代の宮本が帰る

修哉父「俺も帰るわ。雲雀。それとお前ら。」

雲雀「!はい。」

理夏父「了解。」

來未父「分かった。」

紫陽花母「ハーイ。」

屡琉母「……。」

千佐都母「私もよ。」

修哉の父達も帰る

サーペルト【20代】「くーっ。分らず屋が!」

カマクラリーダー「私も帰る。」

サーペルト【20代】「!お前らはどう考えている?」

カマクラリーダー「天下より平だ。」

タイショウリーダー「私もそこまで興味はない。まぁー、時が経てば変わるかもしれんが……。」

ナラリーダー「ノーコメント。」

サーペルト【20代】「(どいつもこいつも!……)」

サーペルトが考え込む

サーペルト【20代】「(足利は後醍醐。伊藤は他のヤブ医者。豊臣は石田。坂本は勝。そして残りの2人も……人に従うような人間じゃない。仕方ない。俺一人で……。)」

サーペルトは天下を取ろうと画策する……
だが!

サーペルト【20代】「っ!」

サーペルトを千佐都母が押さえ込む

千佐都母「また、懲りずに……。」

真綾母「……。」

サーペルトの野望は千佐都母、及び、万屋ヘイセイによって阻まれた
これが最初のサーペルトの挫折でもあった
2回目は万屋ヤマタイコク

回想、終わり

サーペルト「俺はヘイセイの王妃が憎かった。……だから、王妃を殺したんだ!」

全員「!」

それは開けてはいけない記憶
パンドラの箱

千佐都「っー!」

千佐都が涙を流した

真綾「……。」

真綾達は怒っていた
自分達の王妃が大切な人が苦しんでいる
それを引き起こしたサーペルトに

真綾「ただ、自分の私欲、欲望のためだけに人を殺めるあなたを絶対に私達は許さない!」

奈美「倒す。」

愛理「王妃も国民も万屋ヘイセイも守りきる!」

サーペルト「……。」

真綾達が気合を入れる

真綾「昔の私達と思わないように!」

奈美「修行した。」

愛理「……。」

真綾「私達は先代の王妃が目指した人が幸せになる万屋を創る!」

千佐都「(……真綾……愛理……奈美……。)」

サーペルト「さすが、万屋ヘイセイが誇る、女王と騎士と戦車。素晴らしい逸材だ。……だが、変わったのはお前らだけじゃない。」

ルナとソイルとケール「……。」

サーペルト「それに俺にも強力な女王と騎士と戦車がいる。」

ルナとソイルとケールが一歩、前に出る

次回、万屋キュウセッキVS万屋ヘイセイ!