複雑・ファジー小説
- Re: 自分の時代 人の時代『キュウセッキ編。』 ( No.155 )
- 日時: 2013/09/30 14:15
- 名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)
第68話
「夜叉と裏切り!」
国民E「そ、そんな……あんなに強いヘイセイの幹部達が……!」
子供E「こ、怖い!」
ケール「……情けない。この程度でダウンとは……。」
ソイル「……。」
ルナ「……。」
真綾「ハァ、ハァ。」
国民T「そ、そんな真綾様達が手も足も出せないなんて……!」
子供T「真綾様ー!」
フレイム「兵士の諸君。縛っておいてね。」
フレイムが兵士に命令を出す
キュウセッキ兵Z「ハ、ハイ!」
兵士が真綾達を縛る
千佐都「……。」
真綾「(王妃。申し訳ありません。)」
サーペルト「……。」
シー「長ー。これからどうす……!」
サーペルト「!」
シーがサーペルトに近付こうとした……
まさにその時!
突如として寒気がキュウセッキメンバーを襲う!
サーペルト「!」
キュウセッキメンバー「!?」
寒気の原因は……1人の剣士
サーペルト「そう言えばまだ、いたか……。」
闘技場に拓哉達、残りのヘイセイ幹部がやって来た
拓哉と球沙とライム「……。」
血染めの服を着た、拓哉
その横に構える、球沙
そして後方にライム
拓哉「っー!」
拓哉の目に映ったのは血だらけの千佐都達
球沙「……。」
ライム「み、皆さん。」
拓哉がキュウセッキメンバーを睨む!
キュウセッキメンバー「……。」
拓哉「てめーら!」
拓哉が刀を鞘から抜く
拓哉「うおー!」
拓哉がサーペルト達に向かって切りかかる!
サーペルト「兵士!前!」
キュウセッキ兵達「!」
キュウセッキ兵達が前に出る!
拓哉「そこ!どけー!」
キュウセッキ兵達「!?」
拓哉が斬っていく
それは何の迷いもない
一騎当千。その姿、まさに夜叉
キュウセッキメンバー「!」
あっという間に死体の山が出来上がる
国民「あ、あれが拓哉様なのか?」
子供「いつもと違う……怖い。」
ライム「(拓哉さん。)」
拓哉「……次はどいつだ?」
血がベットリ付いた刀を構える、拓哉
ルナ「(拓哉か……。)」
サーペルト「血に塗られた兵士。それが拓哉だ。」
サーペルトが一歩前に出る
ヘヴン「!サーペルト様。」
サーペルト「ここは俺が行く。」
シー「!長。」
拓哉「……タートル!」
サーペルトが自分の武器である、鉄球を出す
サーペルト「……。」
拓哉「交叉!」
拓哉がサーペルトの右肩を狙って斬る!
サーペルト「……。」
だが、サーペルトは避けることなく拓哉の剣技を受ける!
拓哉「!」
サーペルト「……。」
サーペルトは無傷だった
サーペルト「なるほど……俺は随分と強くなりすぎたみたいだな。オラっ!」
サーペルトが拓哉の腹を蹴る!
拓哉「!」
サーペルト「鉄鎚!」
今度は脚を攻撃してきた
拓哉「(っ!強くなったな。)」
防戦一方である
サーペルト「そらそら!」
鉄球が拓哉を襲う!
ライム「拓哉さん!」
拓哉「……。」
拓哉が立ち止まる
サーペルト「(!諦めたか?)あまり、時間は取りたくない。これで最後だ。冬至!」
拓哉「……。」
拓哉がサーペルトの隙をつき後ろに回り込む!
サーペルト「!?」
拓哉「(技、光陰!)」
拓哉がサーペルトの背中を斬る!
キュウセッキメンバー「!?」
サーペルト「ガッー!?」
シー「長ー!?」
サーペルトが痛がる!
それは久しぶりに味わう激痛だった
フレイム「……(あいつ、鋼鉄に傷を……。)」
拓哉「……次は心臓を斬る。」
拓哉が鋭い目でサーペルトを見る
サーペルト「クッー!」
サーペルトが持ち直す
サーペルト「ハァ、ハァ。……なる程。お前だけは他の奴らとは違い、ちゃんと鍛えてたようだな。だが、お前は1つ、詰めが甘かった。」
拓哉「何……!?」
その時、誰も思ってもみなかった事態が起きる!
球沙「一刀流……居合。四面楚歌!」
拓哉「!?」
全員「!?」
球沙の大太刀が拓哉の体を貫く
拓哉のお腹から大量の血が……
拓哉「た、球沙……っ。てめー、何の真似だ?」
球沙は落ち着いた表情で拓哉を見る
球沙「……1つ、教えておきましょう。私はあなた方が嫌いです。それと私のリーダーはサーペルト様だけ。」
サーペルト「……よくやったぞ。球沙。」
サーペルトが球沙に歩み寄る
サーペルト「いや、我がキュウセッキの騎士。アース!」
アース「有り難きお言葉。」
球沙がアースに変わる
千佐都「た、球沙……?」
アースが千佐都を見つめる
アース「王妃。一応、お礼は言っておきます。ありがとうございます。ただ、あなたの理想、あまりにも大きすぎる。」
拓哉「ケッ……そういう事かよ……。」
拓哉が倒れ込む
サーペルトが哀れみの目で拓哉を見る
サーペルト「拓哉。お前も損な人間になったな。あの時、お前が万屋ヤマタイコクに入っていれば我らに負けることもなかった。」
拓哉「俺はそんな大層な男じゃねぇよ。」
ライム「そ、そんな……。」
ライムが愕然とする
シー「よっと。」
ライム「!」
シーがライムの隙を付いて縛り上げる!
シー「逮捕ー。」
ライム「ク。」
サーペルト「(よし。これで全部だな。)やっと全員。揃ったな。」
ルナ「うふふ。」
フレイム「くっくっくっ。」
シー「にひひ。」
ソイル「うー。」
アース「……。」
ケール「クハハ。」
ヘヴン「!」
拓哉「(チクショー!)」
万屋ヘイセイ絶体絶命!
しかし、この時、キュウセッキのメンバーは知るよしもなかった
キュウセッキにとある猛威が迫っていることを。