複雑・ファジー小説
- Re: 自分の時代 人の時代『キュウセッキ編。ゲーム開始!』 ( No.167 )
- 日時: 2013/09/30 14:06
- 名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)
第78話
「一切の隙なし!」
観客席
観客席では怖いもの見たさで逃げずにキュウセッキとヤマタイコクのバトルを見ようとする者がいた
国民A「つ、遂に始まる。キュウセッキの幹部達とヤマタイコクとのバトルが……。」
子供A「お侍さん達ー。頑張ってー。」
国民B「……果たしてヤマタイコクの人々はキュウセッキの幹部達に勝てるのかな……。」
一人の国民Bは浮かない顔をしていた
国民A「!お前、何言ってんだよ。ヤマタイコクだぞ。」
国民B「し、しかし!奴らは今までのキュウセッキとは明らかに違う!」
国民A「!」
国民B「ヘイセイのメンバー達を圧倒する力。そして執念。……あれは狂気だ。」
国民C「……万屋キュウセッキは王である、タートル・サーペントを含め、幹部……特に四人。史上最悪の女王、ムーン・ルナ。暴虐の僧侶、ブレイズ・フレイム。錆び付いた騎士、ソイル。血の戦車、メタル・ケール。」
国民D「……これは荒れるぞ。」
フィールド
修哉とサーペルト「……。」
修哉とサーペルトが睨み合う!
そして修哉が刀を抜こうとする
サーペルトも攻撃態勢をとる
……ところが
サーペルト「……フゥー。」
サーペルトが椅子に座る
修哉「……!どういうつもりだ?」
サーペルト「気が変わったんだよ。……俺はお前と戦うよりヤマタイコクとキュウセッキのバトルを見る。」
修哉「……ちっ。」
修哉が刀を鞘に収める
サーペルト「クックックッ。高みの見物をさせて貰おう。真田。お前も座ったらどうだ?」
サーペルトが椅子を出す
修哉「……ご丁寧にどうも。」
修哉が椅子に座る
修哉「……それにしても随分と余裕があるな。タートル。」
サーペルト「お前の方こそ……何で俺が椅子に座った時に仕留めようとしなかった?」
修哉「別に……どうせ、お前を倒すなら正々堂々と倒したいから……。」
サーペルト「……本当にそれだけか?」
修哉「……。」
メタル・ケール&スカイ・ヘヴンVS坂本鈴太朗&武田來未
ケール「リングを用意しろ!」
キュウセッキ兵A「は、はい!」
キュウセッキ兵達が一生懸命にリングを作り出す
キュウセッキ兵達「……。」
來未「!」
そしてあっという間にリングが出来上がる
鈴太朗「オーっ。」
ケールがリングに上がる
ケール「坂本!」
ケールが鈴太朗を指差す!
鈴太朗「んー。」
ケール「このリングが貴様の墓場になる!」
鈴太朗「……あ、っそ。」
鈴太朗は気だるそうに答える
ケール「!くーっ!」
ヘヴン「……」
來未が鈴太朗を見る
來未「(坂本鈴太朗。かつて格闘界を震撼させた男。)」
鈴太朗「?」
來未「(僕は凄い人と一緒に戦うのか……感無量だ。)」
鈴太朗「んー。」
奈美「(鈴……。)」
ブレイズ・フレイム&オーシャン・シーVS伊藤焔&本多紫陽花
シー「フレイム。」
フレイム「ん?」
シー「力の加減はどうする?」
フレイム「そうだねー。……最初はゆっくりでだんだん、強くなっていくパターンで。」
シー「!了解ー。……でもさー、フレイム。」
フレイム「今度は何?」
シー「私達が本気を出す必要ある?」
フレイム「!」
フレイムが真剣な顔をする
フレイム「なめてかからない方が身のためだよ。僕も苦い経験があるから……。」
焔「……。」
フレイムが焔と血を交互に見る
シー「フレイム?」
フレイム「僕はもう負けないよ。昔ならとにかく今は……絶対に!」
フレイムが殺気を放つ!
国民A「!す、凄い。フレイムの殺気が……。」
国民B「あ、あぁ。こんなに離れているのに……。」
紫陽花「……(あれは純粋な悪。)伊藤君。どうする?」
焔「……。」
紫陽花「伊藤君?」
フレイム「(ふっ。たかが殺気如きでビビるなんて情けない。まっ、殺気なら誰にも負けない自信があ……!?)」
フレイムだけではなかった
その場にいる全員が感じ取った
全員「!?」
焔「……。」
焔から発せられる殺気はフレイムの倍、いや、それ以上の殺気だった!
国民C「う、嘘……だろ。何だ、この殺気はこんな奴が……こんな人間がいていいのか?」
圭一「おいおい。殺気が……押しつぶされそうだ。」
鈴太朗「んー。ビンビン。」
育斗「イト……。」
ライム「(焔さん。)」
ソイル&アースVS豊臣圭一&紅葉桜
桜「焔。凄い力、入ってる……。」
圭一「桜。」
桜「ん?」
圭一「俺、正直、目の前にいるなまくらを相手するより遠くで凄い殺気を放っている。医者と戦いたいんだけど……。」
ソイル「!」
桜「こら。戦う相手を間違えるな。」
ソイル「……ハッ!」
ソイルが不意打ちで物凄い速さで圭一に斬りかかってきた!
桜「!圭……一!」
圭一「……。」
圭一が青龍刀を振り回す!
圭一「石像!」
ソイル「!」
ソイルの刀を受け止める
圭一「そう、焦んな。モノには順序ってもんがあるでしょう?」
桜「(!さすが。)」
愛理「(圭一。)」
ムーン・ルナVS足利育斗
ルナ「あぁー、育斗ー。」
ルナが育斗に抱きつこうとする
育斗「ちょ、止めてください。(何で他の幹部達はやる気満々なのに俺の所はフレンドリーなの!?……まぁ、それは昔と一緒か……とりあえず、逃げる!)」
育斗が逃げる
ルナ「もう、つれないわ……ね!」
ルナが銃を素早く取り出し手に持つ!
育斗「!?」
そのまま銃弾を放つ!
真綾「(育斗くん!)」
育斗「うわー!……なーんてね。」
育斗が銃を取り出す
ルナ「(遅いわ。)」
育斗「よっと。」
ルナ以上の速さで銃を手に持ち、銃弾を放つ!
ルナ「!?」
育斗の銃弾によってルナの銃弾が地に落ちる
ルナ「……。」
育斗「……よかった。腕は落ちていないようだ。」
確かな技術と力!