複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代『黄金期登場!』 ( No.238 )
日時: 2014/07/29 21:43
名前: 夜幽 (ID: vQ7cfuks)

第132話
「第一次!」

※ココから回想入ります

昔の私は自分の持っている全ての力を出し天下を取ろうと考えていました

甲介「……。」

そんなある日、私は修業の旅に出ようと思ったのです
修業の旅に出て強い者を倒して強くなろうと

甲介「ウワチョー!」

私は修業の旅でドンドン強くなっていった

智次「ハッ、ハッ!」

修業の旅の途中に私は智次さんに出会いました

甲介「ハッ、ハッ。」

彼もまた、自分の拳法で天下を取ろうと考えていました

甲介「ハァー!」

あの頃は自分の技に絶対的な自信を持っていました
……そう、あの七人を見るまでは

とある町

甲介「……この町は随分と荒れていますね」

とある町はビルやマンションが大破して
古ぼけた感じだった
町にはならず者や犯罪者がたくさんいた

智次「……。」

甲介「智次さん。どうしたんですか?」

智次「あれを見ろ。」

甲介「!」

甲介の視線の先には……

大男「えへへ。」

モヒカン男「きひャひャ」

傷だらけの男「うぼぼ」

ボス格の男「……。」

小さな女の子「くっ」

小さな女の子が男達、相手に戦っていた

ボス格の男「お嬢ちゃん。そんな武器を振り回して……危ないよ?」

小さな女の子「うるさい!お前らお母さんを返せ!」

大男「お母さん?何の事かな?」

小さな女の子「とぼけるな!お前達が……お前達がお母さんを誘拐して乱暴したんだろう!」

小さな女の子の目には涙が

モヒカン男「!おいおい。それは言いがかりだぜ。俺達はちょっと遊んだだけだぞ」

小さな女の子「……。」

傷だらけの男「まっ、もうあんな女じゃ満足できないけどな!」

3人「アハハ!」

小さな女の子「くっ!」

小さな女の子が襲いかかってくる

ボス格の男「おっと。」

ボス格の男が小さな女の子をつまみあげる

小さな女の子「くっ。離せ!」

ボス格の男「子供だと思って手加減していたが……母親の次はお前を痛めつけてやろうか!?」

ボス格の男が小さな女の子を怒鳴る!

小さな女の子「っ!殺せるものなら殺してみろ!お前も道連れだ!」

ボス格の男「!お前、面白いな。だが、所詮は力が全て。お前は俺に勝てず母親と同じ道を辿る!……今の時代は勝者が正しい!」

甲介「!何と言う事を……。」

智次「だが、奴の言っている事は間違いではない。」

甲介「!」

智次「弱き者は生きていても結局は死ぬ運命にある。」

甲介「智次さん。」

智次「俺が天下を取ったあかつきには弱者には死んで貰おうと考えている」

甲介「!」

この瞬間、2人に亀裂が生まれた

甲介「(弱者には死を?そんなもの……私が考えている天下とは違う……。)」

ボス格の男「……さて、この女の子、どうする?」

モヒカン男「そうですねー。」

謎の侍「おい。」

ボス格の男「ん?」

謎の侍がボス格の男に話しかける

謎の侍「そこどいてくれない?……邪魔なんだけど」

町人達「!」

ボス格の男「あん?テメー。誰に口聞いてんだ?」

モヒカン男「テメー。口の利き方に気をつけろよ!」

大男「お前、このお方をこの町を支配している人物と知ってそんな態度をとっているのか!?」

謎の侍「いや、ただ、邪魔だからどいて欲しいんだけなんだけど……。」

ボス格の男「だったら……。」

ボス格の男が構える

ボス角の男「お前がどけ!」

ボス格の男が謎の侍に殴りかかる!

謎の侍「(人の技量も測れねえのか?)」

謎の侍が刀を抜く
そして男達を睨みつける!

謎の錬金術師「……ダメですよ。」

謎の侍「!」

突如として現れた謎の錬金術師が謎の侍の攻撃を止める

謎の侍「!……げっ」

謎の錬金術師「貴方、約束しましたよね?……あの人と会うまでは戦わない。そして刀を抜かないって?」

謎の錬金術師は顔こそは笑顔だったがどこか怒っていた

謎の侍「こ、これは正当防衛だよ」

謎の剣士「その割には殺気を放っていたようだが?」

謎の侍の元に続々と人物が集まってくる

謎の侍「……いつ、俺が殺気を放った?」

謎の剣士「さっき」

謎の侍「……。」

謎の錬金術師「貴方の場合は殺気だけでも洒落になりません。」

謎の侍「(戦いたいのに)」

ボス格の男「(な、何だ、今の殺気は……ひと睨みされただけで震えが止まらねぇ)」

モヒカン男達「……。」

モヒカン男達が倒れる

町人A「……うっ」

町人B「あっ。」

町人C「お、おい!どうした!?」

町人D「人がドンドン倒れていく!?」

モヒカン男達だけでなく町人も倒れていく

謎の剣士「!これは……。」

謎の魔法使い「あらら。」

謎の侍「……(やべ、やり過ぎた)」

謎の剣士「結構な人が気を失ったな。やり過ぎだ」

謎の魔法使い「……相変わらず凄い力ですね。やり過ぎです」

謎の侍「すまん。」

謎の侍が頭を下げる

ボス格の男「っ……。」

謎の侍「んで?お前はどうするんだ?」

ボス格の男「……っ。す、スミマセンでした!」

ボス格の男が小さな女の子を離してどこかに去っていく

謎の侍「んだよ(歯ごたえねぇな)……おい。大丈夫か?」

謎の侍が小さな女の子に話しかける
ところが

小さな女の子「……。」

小さな女の子も気を失っていた

謎の侍「あちゃー(本当に今回はやり過ぎた)」

謎の錬金術師「あちゃーじゃないですよ」

謎の侍「……以後、気をつけます。」

謎の侍の周りにまた人が集まる

謎の子供「……。」

謎の男「……。」

謎の女性「……。」

謎の侍「おっ。集まったな。さて、行くとしますか……。」

謎の侍達が去っていく

甲介「殺気で人を気絶させるなんて」

智次「あれは普通の殺気とは違う」

甲介「あんな強い人がこの世にいるなんて」

智次「恐らく、今の我々では到底、かなわないだろうな。」

甲介「!智次さん」

智次「甲介よ。」

甲介「!」

智次「やはり、正義か悪かは勝つことにより初めて証明される」

甲介「!」

智次「弱い者は正義を名乗れない。」

甲介「……しかし、私は……」

智次「!……どうやらお前と私では価値観が違うようだな。」

甲介「!智次さん。」

智次「私はココでお前と別れる。私は私のやり方で天下を取る」

甲介「!」

智次「サラバだ。」

智次が去っていく

甲介「……智次さん。」

その後、私は様々な経験をして赤橋家の執事になった

凄まじい殺気を放つ侍。
そしてその仲間達
彼らは後に凄い偉業を成し遂げ
第1次黄金期と呼ばれる