複雑・ファジー小説

Re: 自分の時代 人の時代『参照、100突破!ありがとう』 ( No.37 )
日時: 2013/09/30 13:21
名前: 夜幽 (ID: x/gr.YmB)

第21話
「鏡花水月!」

一方その頃
時を遡る事、数時間前。ちょうど屡琉と麗江が戦っていた時

謎のリーダー「ハァ、ハァ。」

謎の女「どうした、旦那?そんな遅い足取りでは日が暮れてしまうぞ。」

見ると1人の男が1人の幼女?をおんぶして汗だくになりながら歩いていた

謎のリーダー「ハァ、ハァ。」

謎の男「リーダー。大丈夫ですか?代わりましょうか?」

もう1人の男が心配そうにリーダーらしき男に声を掛ける

謎のリーダー「いや、問題はない。……ただ、これだけは言わせてくれ。」

謎の女「?なんだ?」

謎のリーダー「俺はお前の旦那ではない。加えて何故、俺がお前をおんぶして明徳闘技場まで……。」

言い切る前に一喝された

謎の女「口答えをするな!そんな力や体力で私の旦那が務まると思っているのか!?」

謎のリーダー「だから、旦那じゃない!」

謎の女「旦那だろうが!」

謎のリーダー「旦那じゃない!」

謎の女「旦那だ!」

謎のリーダー「旦那じゃない!」

謎の女「旦那だ!」

謎のリーダー「旦那じゃない!」

謎の女「……旦那じゃない!」

謎のリーダー「旦那だ!……あっ!」

謎の女「遂に認めたな!」

謎リーダー「い、今のはたまたまだ!と、とにかく俺はお前の旦那じゃない!」

謎の女「くー!どうしてお前はそう意固地なんだ!この堅物!」

謎のリーダー「ふざけるな!俺は正論を述べただけだ!お前が勝手に俺の事を旦那とか言うのが悪い!人の嫌がることをするな!」

謎の男「2人共、夫婦漫才はその辺にして……!」

謎のリーダー「!おい!お前、今何て言った!?」

謎の男「!?い、いえ、何も言ってません!」

男が全力で否定する

謎の男「そ、そんな事より早くしないとバトルが終わってしまいますよ?」

慌ててごまかす

謎の女「その通りだ!お前の仲間達の大事なバトルだろうが。」

謎のリーダー「お前ら……それに元だ。」

謎の男「それでリーダー。そのお仲間さんはどんな人達、何ですか?」

謎のリーダー「……。」

しばらく考えて

謎のリーダー「大して特徴ない奴とリア充。」

謎の男「え?」

謎の女「仲間に対してその態度は好ましくないな。」

謎のリーダー「……それに俺達は仲間とかそんな綺麗なものじゃない。」

謎の女「!」

謎のリーダーが深刻な顔をする

謎のリーダー「過去は変えられない……今もだ。」

謎の男「リーダー……。」

謎の女「……しんみりするな!」

女がリーダーの背中を思い切り叩く!

謎のリーダー「!?イタ!?」

謎の女「旦那!そんな事ぐらいで落ち込むな!」

謎のリーダー「だから、旦那じゃない!」

謎の女「急ぐぞ!本当に終わってしまう!」

謎のリーダー「だったら、少しは自分の足で歩け!」

謎の男「(ふっ。)」

男は2人の仲良しっぷりを見て微笑んでいた

戻って

修哉「丹治!」

育斗「弾劾!」

両者、一歩も譲らない

修哉「弐階!」

修哉の愛刀、紅葉が育斗の体を斬る

育斗「!っ!堆!」

負けじと発泡をしょうとするが……

育斗「……!」

育斗がある異変に気づく

修哉「……玉切れか?」

育斗「!」

修哉「だったら、勝負ありだ!」

修哉がトドメをさそうと刀を構えるが……

育斗「(待ってた。)」

育斗が不敵に笑う

修哉「何がおかしい?」

育斗「見せてあげる。……俺の秘技を。」

育斗が拳銃の持ちかたを変えた

修哉「?(何する気だ?)」

育斗「仕込み!」

修哉「!?」

育斗の拳銃が修哉のお腹にクリティカルヒットする

修哉「!?イッ!?」

センゴクサイド

出雲「な!?拳銃をトンファーみたいに扱ってる!?」

來未「それも使いこなしている。」

ムロマチサイド

涼子「育斗。こんな隠し玉を持っていたなんて……。」

有志「(さすが、リーダー。)」

フィールド

修哉「ハァ、ハァ。」

育斗「みんなは拳銃は近距離には向かないって言うけど。使う人によっては強力な武器になる。」

再度、拳銃を構える

修哉「……なる程な。ありがてぇ。」

育斗「?ありがてぇ?」

修哉「やっと俺の大好きな近距離戦だ!」

育斗「!」

修哉「うおー!」

育斗「なめるなー!」

修哉「未金!」

育斗「式!」

修哉「!?(スゲー、力だ。こいつ、しばらく見てねぇ間にこんな力、付けやがって。)」

修哉が感心する

育斗「志木!」

今度は修哉の膝に当たる!

修哉「!?」

育斗「……。」

修哉「ちっ!」

修哉が狙いを変える

修哉「その邪魔な拳銃をたたっ切る!内!」

育斗「!」

修哉の刀が育斗の刀を斬るが……

修哉「!?」

拳銃にはヒビ1つ入っていない

育斗「残念だったね。これは鋼鉄の特別製なんだよ!」

拳銃が修哉の脳天に当たる!

修哉「っー!」

育斗「針!」

今度は背中に当たる!

修哉「!(やべー。これは思った以上にキツイ。しかも、拳銃を使ってた時よりキレもいい。)」

育斗「花郎!」

やまない攻撃!

修哉「……っ!」

防戦一方である

修哉「……。」

育斗「不乱!」

育斗が修哉を吹っ飛ばす

修哉「!?」

育斗「……俺は負けるわけにはいかないんだ!」

育斗には強い思いがあった!

修哉「ハァ、ハァ。」

育斗「ハァ、ハァ。」

修哉「それは俺も同じだ!」

育斗「!……。」

修哉も育斗に負けない強い思いがあった!

修哉「俺がこんなところで負けたら出雲や理夏や來未や紫陽花や屡琉!そして和美が悲しい顔するだろうが!」

出雲「(修哉。)」

理夏「(リーダー。)」

來未「(リーダー。)」

紫陽花「(修ちゃん。)」

屡琉「(リーダー。)」

和美「(修哉。)」

育斗「……。」

修哉「足利育斗!」

育斗「!」

修哉の目付きが変わる

育斗「!(あの目!)」

修哉「ハァー!」

育斗「!?」

修哉が見たことない構えをする

育斗「(あの構えは!?)……!?」

修哉「お前を倒す!」

育斗「!?」

全員「!?」

一瞬、修哉の姿が消える

育斗「な!……どこに!?」

修哉「……!」

育斗が気づいたとき、修哉は育斗の真正面にいた

育斗「(何が起きた!?)」

修哉「……。」

修哉の2つの刀が美しい円を描く

修哉「真田奥義!鏡花水月!」

全員「!?」

育斗「(嘘……だろ……?)」

育斗は何が起こったか分からず
しかし、それと同時に育斗は驚いていた
何故なら、自分の体が動かないのだ

育斗「(俺の……負け?)サナ?」

修哉の名前を言い切ると育斗が倒れた……

修哉「……。」

審判「!?……勝者!真田修哉!」

決着!